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ある男女達と雨と喫茶店と

作者: 作家志望

運命の糸

 あなたが私に初めて愛を告白した喫茶店に私はいる。

外は雨だ。私の心の中を投影しているのだろうか。いや、それだと、世界中の人間一人一人の悲しい日が雨になる。おそらく、毎日雨になるだろう。と、あなた以外を考えようとするのだけれど、深くまで考えれない。浅い浅いところまでしか。

 私の事をあなたの脳細胞すべてが考えていたころのあなた。きっと今でもあなたは私を愛しているでしょう。でも、私が愛していたあなたは、脳細胞すべてで私の事だけを考えていたあなた。他の悩み事は私に任せてほしかった。でも、あなたは。私だけでなく。私たちを考え始めた。それは自然なことだけれど、私にはいやなことでしかなくて・・・。いや、今更、何を考えても無駄だ。私とあなたの絡んでいたはずの運命の糸はきっと・・・。

頼んでおいたコーヒーの湯気が私の吐息で揺らめいた。

 また、あなたの事を思い出してしまう。今。私の脳細胞はあなたでいっぱいだ。悩み事は任せてなんて言えるわけない。


 「君は何が好き?」

「あなた。あなたは何が好き?」

「・・・君。」

「何よその間は。」

という流れが私たちの間で自然に出来上がったものだった。この一連の流れをしない日は私たちが初めてケンカした日ぐらい。それ以外の毎日、この流れを一回は繰り返すのだ。     

 あなたの隣は心地よくて、きっと春の晴れた日特有の午後に降り注ぐ生暖かい日光のせいもあったのだろうけれど。私が眠りこけそうになっていた時だった。

「運命の糸。って何色だと思う?」

あなたが聞いてきた。私は

「赤」

と応えた。

「僕もそう思う。っていうか、一般の人はそう答えるよね。なんでだろう?」

私は

「血の色だからじゃない?」

と応えた。何となく。切り離せなさそうで。

「うーん。そう考えるとロマンチックじゃないな。」

「じゃあ、どう考えるとロマンチックなのよ。」

きっとあなたの事なのだから、何も考えずに言ったのでしょう。

「・・・濃い色だからとか?」

ほら、やっぱり。

「黒のほうが濃いじゃない。だいたい、何で濃い色だとロマンチックなのよ」

「濃いじゃなくて恋の色みたいな・・・あ、いや、ごめん。」

「私の勝ち?」

「かもね。」

私があなたにすり寄って言う。

「ねぇ。」

「うん?」

「運命の糸はいつかはほどけるのかしら。」

その私の質問にあなたは少し考えて言った。

「普通の糸はほどけるかもしれないね。でも、運命の糸はずっと絡めていることができる。少なくとも僕が運命の糸を絡めていてあげる。簡単にほどけないように。」

 暖かい陽光が私たちを包む。

 「私もほどけないように絡んでいてあげる。」

「ありがとう。」


きっと私たちは。

「はぁ。はあ。」

運動不足か?全力で走るのなんて、中学校以来か。高校はちんたら走ってたもんなぁ。おっと、今はそんな事どうでもいい。彼女の携帯は電源を切っていて、走り回るしか彼女を探す方法はない。

 何が悪い。僕の何が悪い?うまくいってたと思ってたんだけどな。僕らの仲は。いや、僕がそう思ってただけで、彼女の中ではきっと、いろいろと含むものがあったんだろう。 

 もう、ずぶ濡れだ。ああ、どこを探そう。もうずいぶんと探したなぁ。彼女の友達はすべて尋ねた。それだって、ずいぶん大変だった。彼女の友達の電話番号なんて知らない。だから、テレビの裏においてあった彼女宛のはがきから友達と思われる人の住所を尋ねまわった。4日間がこれで消え去った。その次は彼女の実家。往復で1日が消えた。それから二日目こうして走り回っている。もう、どこにいるか見当もつきやしない。

 こんなずぶ濡れの中まさか、外にいるんじゃないだろうな?風邪をひくぞ。いや、彼女だって大人なのだから、どこか店の中に入ってるだろう。彼女の友達が彼女を隠している可能性もあるかもなぁ。そうなるともう一回彼女の友達の家を尋ねるか?いや、また行ったところで、隠しているのなら無駄か。    

 空を見上げて思う。雨粒が目に当たって痛いが、この空を眺めたい。

「ああ、雨の日か。君との初めてのケンカを思い出すよ。」

虚空に向かって、一人つぶやいた。



 些細な事だったと思う。何でケンカしたんだっけなぁ。ああぁ。そうだ。あの流れを僕が忘れたんだった。

「ねぇ。聞かないの?」ザァザァ雨音。

もうすぐ近い君の誕生日の事を考えるのに夢中で適当な返事しかしなかった。

「なーにをー?」ザァザァ雨音。

「・・・」ザァザァ

「・・・」雨音。

「ねぇ!聞かないの!」ゴロゴロ雷。

窓から稲光が薄暗い部屋を照らす。 

「っうぇ?何を?」

少し考えればわかったし、君にごめんねとすぐ謝ることもできた。けれど、そこまで君があの流れを大切にしてるとは思ってなくて。そんなこと考えてる間に君は無言で。雨の外に走ってたんだ。傘も持たないで。ずぶ濡れになるだろ風邪をひくだろ。あぁ。プレゼントだって買ってあるのに。後は何もないかのように振る舞って君を誕生日に驚かせるだけだったのに。とりあえず。君を探さなくちゃ。

 角のコンビニも君お気に入りの本屋も一緒に食べに行ったレストランも全部全部探したんだけどなぁ。君のお友達の家かな。それだと、君が風邪ひかなくて済むんだけど。でも僕は君を探し出せそうにないなぁ。どこかな。

 僕と君の思い出は。君の思い出は。僕の思い出は。

 心臓はバクバク。久しぶりに走ったしなぁ。

「はぁ。はぁ。」

確か。彼女に初めて。告白した時も。心臓はバクバクだったっけ。違う意味でだけど。

「もし、君が。」


 「・・・もし、君が。」

思い出のセリフを今僕がまた言う。

「もし、君が僕との思い出を忘れていないのなら。」

目的地は一つだった。

 

 あなたが走ってずぶ濡れで店内に入ってくる。傘を差せばいいのに。ああでも、私も人の事は言えないか。

「あのさ。」

「・・・」

私は答えない。

ずぶ濡れのあなたを店内の客はジロジロと見る。本当は答えてあなたの手に引かれて家に戻って、あなたのずぶ濡れの髪を早く拭いてやりたい。でも、つまらない意地が私の口を動かす。

「私たちの運命の糸は。」

「・・・糸は?」

「絡みすぎて途切れたのね。」

あなたは思い出したかしら。私たちの運命の糸を。これで終わりかな。何しろ自分から愛の糸はちぎれましたって言ったようなものなのだから。でも、あなたは。

「まだ、途切れた糸の前の部分は絡んでいるよ。だから、少し戻れないかな?」

「・・・」

「また、糸を絡めればいい。次は途切れないように。」

ああ、よかった。まだ絡んでる運命の糸。それはきっと赤い色。

「好きです。僕と付き合ってください。」

告白のセリフは初めての時と同じ。店内に響き渡るあなたの声。あなたの手を取って帰ろう。そして、髪の毛を拭いてまた言い合おう。私たちの流れを。


店内ガールと俺

 「いらっしゃいませー。」

この喫茶店に努めて6年目になる。この喫茶店の店員の中では一、二を争うぐらいの年数だ。

 雨の日。私が高校三年のバイトの時。緊張気味の男性が急に立ち上がっているから何事かと思ったっけ。

「好きです。付き合ってください。」

店内に響き渡った声に高校生の私は素直にかっこいいと思った。そして、二時間前。忘れもしないあの二人組。髪の長い美人の女の人と短髪で茶色い毛のあの人。

「好きです。付き合ってください。」

また、店内に声を響かせて手をつないで帰っってった。いいなぁ。あんな風にされてみたい。すっかり成人した私は切実に思ってしまった。もう、結婚してくださいぐらい言われたいんだけど。と。

 一応、私にだって彼氏はいる。いるけれど、告白の場所は私の家。ムードもなにもない。何度も喫茶店告白の話したんだけどなぁ。覚えていないのか。野球の試合を見ながら、

「あ、ホームラン。」

「ほんとだねぇ。」

「それとさ。」

「うん?」

「俺と付き合って。」

あまりにもムードがないから、まるで掃除でも頼まれるみたいに

「いいよー。」

「ありがとう。」

「「・・・」」

おわり。だった。以上。二人分の沈黙。おわり。ああぁーもう!思い出しただけで腹が立つ。しかも、いくら、ムードのせいもあったとしても。あんな告白でいいよ。と返事してしまった自分が腹立たしい。別に彼が嫌いなわけじゃない。むしろその逆だからこそ、告白はちゃんとしてほしいと思うのに。どうにか雰囲気を上げる方法ないかなぁ。


 本当はきちんとしたレストランできちんと告白したかった。でも、高級レストランなんて若い俺には無理だった。それに、気の早い俺は結婚の事も考えていた。彼女とは何となくそこまで行きそうだったから。プロポーズこそ高級レストランじゃないか。だから、それなりにこじゃれてて雰囲気もいい店を見つけた。のはいいんだけど。そこは予約制じゃなかった。でも彼女と行ってみて、はい満杯でしたじゃムードも雰囲気もないから、何とかその日のうちなら予約取れないか聞いてみたりもしたんだ。でも、

「すみません。うちは予約制ではないんですが、常連のお客様のご予約は承ってまして、今日その時間帯だと予約で埋まってまして。まことに申し訳ありません。また、機会がありましたらぜひ当店を・・・」

何て言うからきった。よって、野球見ながらレストランでもない気恥ずかしさで素っ気なく言ってしまったんだ。

 彼女のせいにするつもりはないけどせめて断ってくれたら、次はもっとムードのある場所で告白しなおしたのに。そんな雰囲気でもなくなったしなぁ。そして、俺の仕事は夜。彼女の仕事は昼。ということで、朝しか会話は無い。テンションの低い朝だ。中々いい会話は無い。

 あぁ。虚空に向かって叫びてぇなぁ。好きだ!って。叫べないのはわかっているのだけれど。


 朝。小鳥が鳴いている。

 朝食はフレンチトースト。コーヒーを添えて朝8時に起こしてみた。少しがんばってみた。すると、今まで起こしたことがなかったからか、相当にやばい時間かなにかと勘違いしたみたいで

「今何時!?やばいやばい。ねぇ!何時?」

「・・・8時。」

「ええぇ!勿論、夜だよな。そうだよな。あーどうしよー間に合わないぃ!」

締め切ってたカーテンを開け放つと朝日が差し込んだ。

「午前8時。今は。」

「・・・なんだぁ。」

彼。再びベットにゴロン。私。再び起きてコール。

「何?」

「朝食作った。」

「トーストと目玉焼き?」

まるでいつもが手抜きみたいに言うな。まぁ手抜きだけど。

「それとも、ふりかけごはん?えーとそれかぁ・・・」

「フレンチトースト。とコーヒー。」

私の名誉を守るため早口に告げる。もう十分名誉もくそもないが。

「本当に?」

「本当に。」

「じゃぁ!起きる。」

単純明快。分かり易い。

 彼がフレンチトーストを三枚食べたところで朝食の時間が終了。

 おいしそうに食べる姿を見ただけで幸せになれる。好きという感情は無条件でいいなと思う。

 いつもよりいい雰囲気であることには間違いないが、何もイベントは発生しない。まぁ、ゲームじゃないしね。


 何だか、今朝はずいぶんと雰囲気良く迎えた。

 この分ならいけるんじゃないか。サプライズで告白。

問題はその方法。今度は高級レストランいけるんだけど、問題は俺の仕事が夜ということ。日程表を確認。

「うわぁ~。」

「何ぃ?」

「何でもない!」

「うぉ?わ、わかった。」

危ない危ない。ばれたらサプライズじゃねえしな。気づいてないよな?気づいてないようだ。ふぅ。全部埋まってる。三週間全部仕事って俺熱心すぎるだろ。ああ!そうか、三週間後は彼女の誕生日だ。で、二日開けるため。仕事熱心だったわけか。俺えらいなぁ。いや、えらいなぁの前に俺のバカ。バカ野郎。

「なんか挙動不審だねぇぃ。まぁ、いいや。鍵だけかけといてね。」

「あーい。」

あ、もう十一時か。誕生日プレゼント買いに行こうか。まだ重くはない腰を上げて買い物へ。ん?重い腰の使い方が違うか?まぁ気にしない。俺なりにプレゼントの事で頭はいっぱいなんだ。


 あー。仕事だ。だるいなぁ。でも行かなきゃなぁ。あー?それより、彼が挙動不審だ。私の朝食の裏には何かあると思ってるんだろうか。失礼すぎるだろぃ。などと、いろいろと浅いことを考える。深いことは考えない。考えたくない。

 考えれば考えるほどドツボにはまる年頃だってことに自分で気づいてるから。

「ほら、手止めないで働いて。ほら、早く。」

「ほら」が口癖の店長に注意されてなかったら私は何時間でも浅いことを延々と考えていただろう。

「はい、すみません。」

店内は昼食に来た客で混雑している。この状況下でボーっとするなんて、いい迷惑だなぁ。でも、この昼食の時間以外はこの店はそこまで混雑しない。だからか、給料は安い。でも、高校生の時。あの告白を見てから、ここで働きたいって思ったんだ。


 服かアクセサリーか?何だ。何がほしい?服を選ぼうにも彼女の好みと俺の好みは微妙に合わない。おそらく、服を買ったところで微妙な反応しか返ってこない。それに、サイズ分からないしな。アクセサリー?それも俺の好みと彼女の好み問題にぶつかってしまう。そんなことを考えて街をうろつくこと2時間。午後一時だ。

「明日にするかぁ。」

明日の朝彼女の好みを聞いて、買いに行く。うん、理想的じゃないか。でも

「ダメだぁー。」

周りが俺を見る。でも、気にしない。

「なんかダメなんだ。朝のこの雰囲気のままじゃないとダメなんだー。」

好きだーではないけれど。気持ちよく虚空に向かって叫んだ。そして、走り出す。目的地は俺の中では決まってる。


 おかしい。いつもならいなくなるはずの客がいなくなるどころかどんどん増えている。おかしい。この店にモテ期でも来たか?

「ねぇ。いい感じでしょー。」

「そうだねー。雰囲気もいいし。」

「ここなら、ご利益もありそう。」

以上。客の会話。ご利益?なんだそれ。うちは神社やパワースポット的なところではないはずだけれど。他の客の話に耳を澄ます。

「ねぇ、知ってる?ここのご利益。」

「知ってる知ってる。確かぁ、二組もカップル誕生してるんでしょ~。」

「あやかりたーい。」

以上。ほかの客の会話。二組って少ないんじゃ?いや、でも一店から出すカップルとしては多いのか?そもそも、平均のカップルって何人ぐらい店でできるんだろう?いや、その前に。この店のカップルって一組だ。確かに告白は二回行われているけれど、同じ男女だ。 

 でも、ご利益を信じた人たちからすれば、そんな人数どうでもいいんだろう。私だって信じ込めればすがってるはずだ。


 「どうしたの?」

「誕生日プレゼント何がいい?」

本当はサプライズがよかったけれど、仕方ない。欲しくない物貰うよりはずっといいだろう。それにしても、うるさいな。混みすぎだろ。彼女が何も言わないので話題にしてみる。

「なんでこんなに混んでるの?」

「今、恋愛のご利益があるとかで話題らしいよ。」

「フーン。聞いたことなかったなぁ。」

「そりゃ男だし?」

「・・・」

肝心のプレゼントは何がほしいのだろう。沈黙しかない。まさか、別れて・・・とか?いや、いやそんなはずは。いや。今朝もあんな機嫌よかったし、そんなはずはない。まてよ?「別れる男だし、最後に優しくしてやるか。はぁ。」的なあれが今朝のあれだったりするのか?考えすぎ。考えすぎ。きっとプレゼントの候補が多くて悩んでるに違いない。そうだ

。それだ。希望のような答えを導き出し、九死に一生を得る。俺。ふぅ。とため息ついてたら、泣きそうな彼女。ありゃ?俺なんかしたっけ?

「ここで・・・。」

「ここで?」

「私に告白して!」

本来なら店内に響き渡るであろう彼女の大きな声が混雑した人の声でかき消される。

「そんなプレゼントで良いの?」

「プレゼントは後で買いに行こう。」

そりゃぁ。俺へのプレゼントじゃないか。どっかで悔やんでた思いを吐き出すチャンスをくれたんだから。

「分かった。恥ずかしがるなよ。」

「うん。」

「だぁいすきぃだぁ!つきあぁってぇくれぇ!」

本気で叫んだ俺の声は混雑した人の声にかき消されることなく、むしろ混雑した人の声をもかき消した。

 この後、彼女仕事大変だろうに注目浴びて。でも、彼女が望んだんだし。

「ありがとう。」

って言ってるしね。















AFTER

 「君は何が好き?」

「あなた。あなたは何が好き?」

「・・・君。」

「何よその間は。」

「いやぁ。」

「いやぁ。じゃなくて、その間のは何よ。」

「・・・。恥ずかしいっていうか。ねぇ?」

小首を傾げてあなたは言う。けれど、あなたから聞くまでは。ハッキリと聞くまでは譲れない。

「言って。」

「何を?」

「とぼけないで。」

私が詰め寄る。途切れたものを修復するため。

「わかった。・・・君が好きです。」

私たちの運命の糸がまた一回、絡んだ。


AFTER2

 「プレゼントを選びに行こう!」

と彼女。

「いいよー。」

と俺。家を出る。ここから街まではタクシーで行くにはもったいない距離だ、でも、歩いていくのも少し覚悟が必要な微妙な距離だ。さて、どうする。

「歩かない?」

「分かった。」

俺の悩みを彼女がすばやく解決。

「何がほしい?」

「・・・」

何故答えない?悪いことしたかな?

「どうしたの?」

恐る恐る聞いてみる。

「・・・結婚指輪がいい。」

なんだ、そんな事。言われなくてもそれは買ってある。サイズが合うかどうかわからないけれど。

「ダメ。」

「えっ!」

彼女がうなだれる。でも、すぐ復活することはわかってる。

「買ってあるから。で、プレゼントは何がほしい?」

彼女はまだ、混乱している。俺が言われてても混乱するしなぁ。まぁ、いいか。もう少し歩かなきゃいけないんだし、時間はたっぷりある。

 暖かい空気的なものが俺と彼女を包み込んでいた。漠然とその空気的なものが何なのかわからなくても、確かにそれが存在していることが分かった。

初投稿

読んでくださりありがとうございます。

作家志望なので、ここで知識や技術をつけたいです。よろしくお願いします。

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