ある日ワタクシ死んでました
『生きている価値なんて俺にはないと思ってました、ですけどワタクシ今空を飛んでます、優雅に飛び回ってます、ハイワタクシ死んでます』
第一話 ある日ワタクシ死んでました
『人にはいろんな死に方がある、病気で死ぬか大怪我で死ぬか寿命で死ぬか、ですけどワタクシ死んだ理由が分かりません、分からず丸二日飛び回ってます。』
自分に何があったのか、どうして死んだのかも分からぬままその理由を探す旅に出ることを決意したワタクシは取り敢えずその辺の幽霊に聞いてみることにしました
『僕が何故死んだか分かりますか?』
幽霊A『知らないね、そもそも幽霊になって成仏せず飛び回ってるって事は何かやり残したことがあるからじゃない?まずはその理由を探したら?』
幽霊B『そうしたらいいと思うよ。』
『いや、あの丁寧な説明は嬉しいのですが、そもそも何故お二人は全裸なんです…?』
幽霊AB『服着るの面倒くせえ』(鼻ホジホジ)
『いやそもそも着れよ!そもそもなんで服着るのが面倒くせえんだよ!見てるこっちが恥ずかしくなるわ!その二人のそのプランプランしたものどうにかしろよ!引きちぎってやろうかこの野郎!』
幽霊AB『ナイスツッコミ』
『いやツッコミの感想を聞いてないんですよ!服着なさい服!原始人か貴様らは!』
幽霊AB『まあ考えとくわーほなねー』
『はあ…あんな奴らに聞くんじゃなかった…でもなんか理由を探せみたいなこと言ってたよな、その理由と俺が死んだ理由になにか関係していることがあんのかな…でも思い出せない』
俺が何の為に死んで、なんでこうやって幽霊になって何かをするために成仏しなかったのか。
考えるだけできりがない
唯一覚えてると言ったら頭の中にポツンと出てくる学校の姿だけ、そこに何かあるかもしれない
俺はいろんな幽霊に聞いて回った
魚の幽霊、犬の幽霊、おじさんの幽霊、おばさんの幽霊、でもなに一つわからない
俺は一体なんのために成仏しなかったのだろう…
続く