表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

「交差点」

 人波あるれるスクランブル交差点で、やけにそいつだけがはっきりとオレの目に飛び込んできた。 オレの対角線上で、真っ直ぐにこちらを見つめている凛とした目の少女。

 後ろを振り返ってみるが、彼女が見つめる対象物になりそうなものはない。やはりオレを睨んでいるとしか思えない。

 昔から馴染みのある、少し寂しげな童謡のメロディーが流れ出すと、ゲートの開いた馬のようにオレたちは一斉に歩きだす。

 対面の少女もゆっくり歩を進める。相変わらずオレを睨んでいやがる。

 大人として、そういう態度はいけないと注意してやろうと思い、こちらも負けじと睨み返し、歩を進めて、オレたちはちょうど歩道のど真ん中ですれ違うことになった。

 「おい、君ねえ…」口を開いた瞬間、目の前の景色が180度入れ替わった。

 目の前のデパートの、ショーウィンドウに少女の姿だけが映っていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ