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それでね⑦
「ちょっと待て待て。
生徒たちがいる前だぞ。
少しはわきまえろ! 」
私が言うが、実咲はお構いなし、陽子は無表情。
そのうちに、実咲が私の口に、
「あ~ん。」
タコさんウィンナーをねじ込んでくる。
仕方なく食べる。
騒動を聞きつけたのか、
まずは養護教諭の稲葉が駆けつける。
「あなたは何者ですか、
そして、何をしているんですか。
学校という場で、
生徒の眼の前ですよ! 」
実咲を私から引きはがそうとする。
「ちょっと、学校の許可は得ているわよ。
私は梅原実咲、
リコちゃんの妻なんだから~。」
引きはがされそうになりながら、そう叫ぶ。
陽子も無表情を変えずに、
「そうでございます。
こちらは梅原理子様の奥様、
実咲様でございます。
そして、これが
学校からの許可でございます。」
首から下げている「来訪許可証」の名札を見せる。




