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それでね⑥
我々についてくる女子生徒たちは、先ほどまでと違って、
無言の行である。
実咲、
そして陽子の容姿に圧倒されているのがわかる。
陽子は私とちがって金髪であり、
どう見ても女性にしか見えない(もちろん、男である)
圧倒的な美貌であり、
実咲はどうみても大人の女性のボディである。
ピチピチのホットパンツのバスケットボール女子、
金髪で、両手に弁当の包みを提げた長身のメイド、
そして黒髪メイドの私。
かなりシュールな図である。
そして学食に着くと、
そのまま3人が座れる席を探して
着席する。
陽子は無言で弁当の包みをほどく。
ふたを開けると、
箸を実咲と私に渡す。
弁当の中に、
卵焼きと
タコさんウィンナーが入っているのが目についた。
タコさんウィンナーを実咲が箸でつまむと、
私の口元に持ってきた。
「はい、リコちゃん、あ~ん。」




