前へ目次 次へ 92/474 それでね② 「実咲、なんだその恰好は? 」 階段の下から2、3段、 私が立つ床から少し高い所に立っていたのは、 バスケットボールのユニフォーム姿の実咲だった。 「大学でスポーツ大会があって、 ウチの学科はバスケットボールの試合に出たのよ。 もちろん、院生が若い学部生を相手に朝一番の試合をしたら、 コテンパンにやられたわよ。 1回戦で負けてヒマになっちゃったから、 ここまでお弁当を持ってきたってわけ。」 私を見つめながら、少し上から話しかけてきた。