表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/474

それでも⑬

 バタバタと引っ越しなどしているうちに、忘れていた。


 結婚式というか、披露宴というか、


 そうした『けじめ』的なものを、まだしていなかった。



 シュウと実咲の話し合いが済んでこちらに戻ってきたので、


 すぐさま、


 「結婚式というか、披露宴というか、

 

  そうした類のものをしていなかったな。


  どうしようか? 」


 と二人に尋ねたら、


 なにを今更と呆れられた。



 「リコさんのことだから、


  すっかり忘れていると思って、


  わざと訊かなかったの。


  ようやく考えてくれるようになったのね。」と実咲。


 「悪かった。


  ただ、何をするにしても、


  オヤジだけは呼びたくないな。


  相変わらず、こっちに迷惑をかけているし。」


 すると、シュウが改まった顔になり、


 「お気持ちはお察ししますが、


  お聞き願いたいことがあるのです。



  実は、これは口止めされていたのですが、


  吉田の御当主様からの『仕送り』は今も続いているのです。」


 「私の就職をもって『仕送り』は停止となる約束ではなかったのか? 」


 「私や陽子を抱えている状態で、


  教員の初任給だけでは大変だと、


  『仕送り』は継続となっていたのです。



  それだけではございません。


  4月からは、吉田グループ株主第3位、


  つまり実咲様の御母上からも、


  株の配当の一部が『仕送り』として入金されております。」


 「母さんからも? 」これには実咲も驚く。


 「これらは事実です。


  リコ様、僭越ではありますが申し上げます。


  もう御当主様のことはお許しになられた方が


  よろしいのではないでしょうか? 」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ