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それでも⑩
やっとのことで、翔子から解放される。
「ありがとう。明日また学校でねー。」お気楽なものである。
資料や筆記用具をジュラルミンケースに収納していると、
後方の席に、左から、
教員でもないのにどうやって潜入したのか、スーツ姿のノブ、
そして五十嵐、中島の3人の姿があった。
こちらを見て、
ノブはにやにや、
五十嵐はいつもの無表情、
そして中島は「何やっているんだ」と言わんばかりの
苦虫をつぶしたような顔。
「ノブ、どうしたんだ? 」私が尋ねると、
「いやあ、あんなイチャイチャぶりを見せつけられると、
目のやり場に困りますよ。」
こいつらの表情の理由はこれか。




