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微妙な変化が大きな一歩⑧
「改まって、何だ? 」
シュウは、例によって無表情で答える。
「ひとつは、『引っ越し』です。
古河のログハウスからT女子高までの通勤時間は車でも1時間以上、
こう毎日ではリコ様のお体に障ります。
できれば30分程度にしたいと思います。
そのためには、『引っ越し』が必要です。」
「どうするんだ。結構金がかかるぞ。」
「まずは、土地だけ購入します。
すでに候補地は選定済みです。」
「土地だけあっても、家はどうする? 」
「ログハウスを解体してその土地に輸送、
再び組み立てればよろし。
経費も新築よりは押さえられるとのこと。」
「どこに引っ越すというのだ? 」
すると、シュウはゆっくりと話した。
「栃木市、岩舟、静和の田園地帯。
そこが新居が建つ土地です。」




