微妙な変化が大きな一歩⑥
部活動を新入生に紹介する日となった。
全校生徒を体育館に集めて、部員が挨拶や説明を行う。
どの部活も、新入生獲得に必死のアピールなのだが、
こちらは元々部員もいないし、それほど熱心にやろうとは思わない。
ただ、これで「部員0」となってしまうと、
私はどこかの部活動の「副顧問」にさせられてしまう危険性がある。
もっともそうなったらそうなったで、備えはある。
これまた太郎吉先生の入れ知恵である。
「どうしても『副顧問』をせざるをえなかったら、
バスケットボールにしておけ。
ただし、その場合、審判は素人には無理だ。
自ら動き回りながら、敵味方入り乱れて戦う競技で
多くのルールを瞬間的に適用しながら審判を行うのは、
競技経験と審判経験の両方を何年か重ねていかないと難しい。
それがなくては男女関係なく試合が荒れるぞ。
審判は、地域人材をお願いした方がいいだろう。
練習方法や作戦がアドバイスできれば、
いい『副顧問』となれるはずだから、こいつを貸しておこう。」
そう言って、3本のDVDを貸してくれた。
『コーチK2 トランジションゲーム』
『コーチK2 チームディフェンス 』
『Out Bounce Play & Press Down』(ジャパンライム)
バスケットボールの攻撃・守備両方の作戦を
かなり平易に説明している。
『辺境クラブ』結成ができなければ、
ここまで準備を考えていた。




