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微妙な変化が大きな一歩④
「文化部はどうですか? 」
正直、部活動はやりたくない。
退勤時間がきたら、さっさと帰りたい。
既存の文化部について配られたプリントの表を見ると、
演劇、英語、軽音楽、放送、美術、JRC、ギター・マンドリン、
コーラス、オーケストラ、新聞、文芸、茶道、華道、書道、
化学、地球、家庭。
すべて、ここ3年間は、
全国レベルの大会やコンクールに出場した実績がある。
とても指導できるものはない。
「強いて言えば『家庭』でしょうか。
お料理などは普段から行っていますので。」
ただ、指導者は既にいる。
何を期待されているのだろうか。
「梅原先生ご自身は、何をされたいのですか? 」
困った質問である。「帰宅部」と答えるわけにもいかないだろう。
「かつて学生時代、勉強をする『辺境クラブ』というクラブを組織して、
料理、英語、ボランティア、心理学など、
メンバーが取り組みたい分野を勝手に掘り進めていくクラブを
営んでいました。
だから、学習カウンセリングのような形のクラブを
やってみたいです。」
この答え方も実は、太郎吉先生の入れ知恵である。




