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微妙な変化が大きな一歩③
放課後の職員会議で、部活動担当者についての話題になった。
「梅原先生は、得意なスポーツなどありますか。」
そらきた、と思った。
これも、太郎吉先生のレクチャーで想定済みだ。
太郎吉先生のアドバイスは、こうだ。
「部活動顧問にならなくてもいいのなら、
徹底的に逃げまくれ。
特に運動系は、
女子高だろうが進学校だろうが、
それなりのレベルの指導が要求される。
中学校でもそうだが、
高校でも県大会、関東、全国大会が望めるレベルが必要。
運動神経に自信があっても、未経験の種目はやめておけ。
中途半端な指導はケガの元であるし、
なにより勝てないと活動が淀んで、
生活態度面への指導などが入りにくくなり、
部内が退廃的になりやすい。」
だから、「運動音痴です。」と答えておいた。
こんなとき、メイド服姿は説得力があるかもしれない。




