さらに邁進⑪
「授業開き」という業界用語がある。
担当教科の、そのクラスでの初めての授業ということだ。
これも、太郎吉先生からレクチャーを受けていた。
「まず、何が必要なのかをはっきりさせる。
授業に当たって、必要な物品は何かということだ。
高校生相手で、小学生ではないから、
細かく言うことはないが、
数学に限らず、高校の勉強で、
どんな参考書や教材を使った方が点数を取りやすいか
予め示した方が、授業を進めやすいと思う。
プリントにして配った方が、誤解なく浸透するだろう。」
次のような内容のプリントで、数学の勉強の仕方を示しておいた。
『数学・お勧め教材
①『チャート式 基礎と演習数学(白チャート)』(数研出版)
※「例題」だけ解く。
②『合格! 数学 実力UP! 問題集』(マセマ)
※①の例題を終了して余裕のある人、
もしくは①を終了して受験期の人向け。
実咲の受験期の時は、
白チャートの「TR」問題や「EX」問題を徹底的にやらせたが、
現役の高校生が無理なく毎日少しずつ勉強していけるようにするには、
問題数が少し少なくなる「例題」を繰り返させ、
力のある生徒には大学受験に直結する教材を提示しておくのが良いだろう。
そして、教科書の進め方を
この白チャートと直結するように授業を行い、
チャンスを生かすタイプの生徒が
着実に基礎力を醸成できるように持っていくのだ。




