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さらに邁進⑩
こういう、ある意味腰砕けな挨拶にしたのは、
太郎吉先生のアドバイスによるところも大きい。
「新任挨拶で、若者らしく、出来もしない理想論を、
しかも長々と話すのはみっともない。
変なパフォーマンスも生徒がしらけて滑る危険性がある。
君は見た目だけでインパクトがあるんだから、
挨拶はものすごく短くてつまらないものにした方が、
司会進行を妨げなくていいと思うぞ。」
大体、こういう式典はさっさと終わらせたいと思う方だから、
さっさと挨拶して、さっさと降壇したというのに、
何を言ってもキャーキャー言われるのは、困ったものだ。
さて、同じく新採用の教師がいて、
それぞれ個性派揃いだったのだが、
まあ、後で語ることにする。




