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邁進⑤
約1か月後に合否の通知。
1か月も待たずに、2次の準備に入る。
面接と論作文。
これも、太郎吉先生の助言を受けてから準備。
「個人面接が2回、その後論作文か。」
『栃木県の論作文・面接 過去問』(協同出版)をパラパラと読んで、
太郎吉先生は言った。
「こりゃ、面接で答えることも、論作文の内容も、
法律や公序良俗に反しない限り、
どう答えても、内容で咎められることはなさそうだな。
一応、この本を読んで、ある程度面接や論作文の問いを想定しておくのは
構わないが、あまり根を詰めて内容を決めなくてもいいと思う。
それよりも、面接だったら、態度・面接官の目を見て話しているか
・礼儀正しい言葉遣いや態度か、
といったところしか採点できないんでないの?
たかだか20分で、その人物を鑑定なんかできやせんよ。」
「そのためにも・・・」太郎吉先生は、実咲の母と同じことを言った。
「面接当日の服装は、どうするんだ?
たかだか面接官どもは、
キミよりも正直言って、勉強はできん。
学部生時代に学術論文を出版し、
英語と数学の高校教員免許を取得している者など、
そうは世の中おらんからな。
バカにしてはならんが、
底の浅い者が目の前におると思った方がいい。」




