前へ目次 次へ 468/474 まだまだ続く道⑨ 金曜日、 実咲も陽子も、おとといの言葉とは裏腹に、 令子に対して実に親切に、仕事を教えたり、手伝ったりしている。 令子も仕事をしつつ、こまめにメモを取り続け、 1日でも早く慣れようと努力している。 将来、この家がどうなっていくのかは 予想がつかないものの、 3人の様子を見ると、 幸せに過ごしていけそうだという見通しがついてくる。 ただ、油断はできない。 令子は帰り際、私にこっそり、耳打ちした。 「『ご褒美』、お忘れではありませんよね。』