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負けない男⑥
こういうときは、経験者の意見を参考にする。
太郎吉先生が適任だ。
水曜、いつもの『料理教室』ではなく、
放課後等デイサービス『くまととものそら』を訪ねた。
「先生、高校の教師になろうと思っています。」
太郎吉先生、いつものんびり、コーヒーの準備。
「カフェオレの方がいいか?
最近のコンビニは、いろいろスティックタイプのお茶があるでの。」
「それで、校種は何? 高校? 中学? 」
「高校です。」
「科目は? 英語? それとも数学か? 」
「迷っています。」
「どっちの科目が好きなんだ? 」
「それも迷っています。」
「ならば、ひとつ、確認しておくことがある。
今のその恰好を続けるのか、
それともやめるのか、
それによって、教師としての立ち位置が変わってくる。」




