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●悪事その⑫ 血汚齢糖混色贈与?前編

お久しぶりです!正式な投稿再開ではないですがバレンタインネタはこの日に投稿するつもりでいましたので2話ほど。


第31話



「...以上が今回の悪事、血汚齢糖(ちょこれいと)混色贈与(こんしょくギフト)の全容だ。寘杏、ちゃんと聞いていただろうな?」


「あっ、ごめ~ん!途中でうたた寝してたかも~!」


「はぁ...ならもういい。やっぱり、俺一人でやれば...」


「冗談~!冗談だって~!豪兄の話、ちゃ~んと聞いてたよっ♪それにしても、豪兄にも悪いところあるんだね~!」


俺の考えた悪事、血汚齢糖混色贈与とはもうすぐに迫っているイベント...バレンタイン用にチョコレートを作る...ところがどっこい、それはただのチョコレートではない。


(何を混ぜるかだな...胡椒に...辛子に...酢に...わさびに...それから...)


そう...俺と寘杏が適当に考えた調味料や隠し味をたっぷりと混ぜたチョコレートだ。もちろん、俺は味見などするつもりはないのでどんな味がなど事前に知る事はないが...


「ターゲットにされちゃったホセ先輩...だっけ?その人も憐れだね~!」


「そうかもな...」


ちなみに俺が今回の悪事のターゲットとして選んだのはホセだ。


(ホセには申し訳ないが俺がかつて味わった苦痛を分かってもらうとするか...ダブルデートで楽しませてくれたお礼ってやつだ!)


ホセには【とある女子からお前にチョコレートを渡すように頼まれた】という感じで俺から渡しておくつもりだ。アイツの性格上、自分宛の女子からのチョコレートと聞けば何の疑いもせずに受け取って食べようとするに違いないからな...


「それで...寘杏、本当にお前にやれるか?お前にとっては過去の苦い記憶を思い出させてしまうのも同然の悪事になってしまうんだが...」


「豪兄、私の事を心配してくれているんだね、ありがとう...でもね?大丈夫だよっ!あれだって今となっては思い出の一つだもん!むしろ、こうやって豪兄と共同作業ができて嬉しいんだから!」


「そうか...まぁ、俺としてはその方が好都合かもな。」


悪事の内容自体は寘杏も特に悪い反応は示していない。というか、俺との共同作業を楽しみにしている素振りすら見せている。


「じゃあ、今からでもチョコレートを作り始めるか!血汚齢糖混色贈与のためにもな!」


「了解で~す!それにしても、豪兄のネーミングセンスって最高だね~!こっちも盛り上がってきちゃったよ♪」


「だろ!?俺のネーミングセンスを分かるなんて寘杏、お前は良い目をしてるぜ!」


「えへへ~♪それほどでも!」



なぁ、喜愛よ!聞いているか?俺のネーミングセンスを理解してくれる人間だってこの世には存在しているんだぜ?













その後、俺と寘杏のチョコレート作りは順調に?進んでいった。


「豪兄、隠し味に何を入れる~?あっ、ひょっとしてゴミとか?泥とか?もしやうん...」


「おいおい!流石に食べられない物は入れるんじゃないぞ?下手すりゃ死ぬ可能性もあるんだからな!」


「もちのろんで~す!」


調理前にホセの命を守るための忠告を怠らなかったり...


「うわっ...まずっ...」


「あはは!豪兄ったら、顔が死んじゃってるよ~!」


「やっぱり、食べなきゃ良かったぜ...」


寘杏にしつこく催促されて仕方なくチョコレートの味見をしてみた結果、味が案の定の最悪で悶絶させられる羽目になったり...


「なぁ、調理用のチョコレートは全部悪事に使う必要はないからな。余った分のチョコレートは後で...」


「あっ!もしかして、私へのホワイトデー用だったりして~♪」


「それは言わないお約束だぞ?それ以外にも使い道があるかもしれないからな...」


恐らく余るであろう調理用のチョコレートの使い道を話しておいたりと...色々あったのは秘密だ。


「できた...!私と豪兄が共同で作ったチョコレートが遂に完成~♪」


「やべぇ、酷い色に...酷い臭い...味は...言うまでもなさそうだぜ...」


完成できたチョコレートの出来は俺が食べさせられたあの時以上に壊滅的なものだった。


まぁ、あの時とは違って今回は完全に故意でやった事なのである意味では当然の話なのだろうが...


「これ、大丈夫なのか?流石のホセでもこれを食べるだろうか?」


「まぁ、確かに...とてもじゃないけど食べれそうな見た目じゃないよね...」


この悪事はそもそもホセが渡されたチョコレートを食べてくれないと成立しないのが欠点だ。いくらホセとはいえ、このチョコレートを平気で食べようとするほどバカではないだろう。


「はぁ、仕方ないな...もう一度作り直すか。次は見た目だけでもマシにするぞ...」


「う~ん、豪兄がそう言うなら構わないよ~!で、これはどうする?今日のおやつとして二人で食べちゃうとかどう?食べ物を粗末にするのは良くないし...」


「なるほど、それはいい考えだ...って!いや、こんなの食えるか!!!」


「冗談~!冗談~!勿体ないけど流石にこれは処分するしかないよね...」



こうして、俺と寘杏は何度も何度も納得ができる物が完成するまで悪事用のチョコレート作りに励むのだった...




後編も今日中に投稿します!

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