5死目 一体いつから川底が浅いと錯覚していた?
やったぜ!1000文字達成だ!良く頑張った!
物理防御3だからね。箒でぶっ叩かれると普通に死ぬわけだよ。Gより弱くね?同レベか。
とりあえず決めた。俺は草原を目指す。
ここで頼りの綱である見つけた道がどこかわからなくなった、なんて言わない。
何か見つけたときのために、進んだ方向に木の枝を置いていたのだ!
折れてる方に進んだから…こっちか。
とにかく歩く。ひたすら進む。道に出る。
「確か右に進んだよな」
そして道を3時間ほど歩いて辿り着いた。馬車は別に速いわけではないので、馬車で2時間なら徒歩でも3時間弱で辿り着けるのだ。
道まで2時間、そして道から街までたぶん3時間だから計5時間。さっき死ぬ前が正午で、生き返るまでの時間を1時間と仮定すると現在午後6時。実際日が暮れてきているし、時間は結構当たっているのではないだろうか。
「改めて外から見ると大きな街だなぁ」
街には入らない。普通に門番に殺される。
「大河目指してみるか」
街から見て西側を歩く。
ポヨン、ポヨン…
「おぉ、スライムだ」
スライムは弱い、はずだ。でも怖いので戦うのは止めておく。箒で潰れる紙装甲の俺だ。
スライムの体重だけで死ぬ可能性もないとは言い切れない。
でも、間近で見るとなんか感動するな。
あの有名なスライムだ。これから嫌と言うほど見ることになるだろうけど。
とりあえず眠くなるまで歩いてみよう。そして、南北で言うと街の中心辺りに来たところで気づく。
「腹減った」
視界の端には、スライムだ。
「わらび餅みたい。食べれるかな」
いや待て待て。キノコで痛い目を見ただろう。空腹で判断力が下がってるんだ。
スライムなんて普通に考えて食えるわけない。冷静になれ。あのスライムだぞ。
「いや、あれはわらび餅だ。きっと動くわらび餅なんだ」
味の感想?無味だよ。食感わらび餅、味は水。そんな感じ。
そうだよ!我慢できなくてスライム食べたんだよ!
てか今さらだけどスライムと同じサイズ感の蜥蜴って大きくない?現代日本にいるわけないサイズだ。
小型犬くらいかな?もうちょい大きい?よくわからないけど。
「眠たくなってきた。寝よ」
寝た。野宿で無防備すぎるとか知らん。死ぬことはない、というか死んでも生き返るから大丈夫。あと何気に長距離移動してるから疲れた。
おはようございます。朝です。死んでません。やったね!
てなわけで3日目スタート。無心で歩く。話し相手もいないし、歩いている間が暇で暇で仕方ない。
「ニホニウム、ムンクの叫び、ビデオテープ、プラットホーム、武蔵野市、シーフード、ドミニカ共和国、クランクアップ、プレーリードッグ、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国、クリスマスイブ」
5文字以上縛りの1人しりとりも飽きてきた。
そう思った頃、大きな川が見えてきた。
「あれだ!えっと…名前忘れたけど!あの川だ!」
走っていく。そして、漸く辿り着いた嬉しさから思わず川に飛び込んで――
「あばばばば」
溺れた。
主人公がアホすぎる(定期)
川の深さはちゃんと確認しないと、浅かったのにちょっと進んだら急に深くなったりするらしいので。川遊びって怖いですね
スライムはこっちの世界ではマーディクと呼ばれています(どうでもいい情報)