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 そんな感じで、変な話になったりしつつも昼食を終えて、私はレオルカさんに色々と教えてもらった。

 武器を通して、というよくわからん制限がある私だけれどめちゃめちゃスタミナがあるらしい。人によっては2、3発使ったらバテる人もいるけれども、あの威力をばかすか使って今のところケロッとしてる私は中々凄いらしい。


「マジすかぁ。私もしや才に溢れてんの?」


「そだね。ちょっと嫉妬しちゃうくらい」


「ええ? 言うてレオルカさんには負けるわ。そこまで熱意がないもの私。割と物理で解決しちゃいたいし」


 そう言ったら、レオルカさんはちょっとだけ嬉しそうにしていた。まあ元々使わないから……。どちらかと言えば無くしたものが探せる魔法だとかそんなんがいいな。

 どこに行ったんだろう私のお気に入りのシャーペン。


「あ。そういえば、私とおばあちゃんをこっちに喚んだのはレオルカさんじゃないよね? いなかったし。それこそレオルカさんが必要そうだけど」


「ああ、オレは関与してないよ。無関係の異世界の子を巻き込みたいとは思ってなかったからね。ただまぁ、チフユを喚んだ魔術師は魔力切でしばらくは魔術使えないだろね」


 へぇ。ちなみに、レオルカさんなら魔力切れは起こさなかったのかな?

 そう聞いたら、にやりと不敵な笑みを浮かべて「当たり前だろ」と言い切った。凄い。

 本当に自信があるんだな。


「まぁ巻き込みたくないと離れてはいたけど、実際チフユ達を巻き込んで申し訳ないとは思ってるよ。だから、せめてオレの出来ることは何でもしよう。それに、なんだかんだでチフユやチトセさんに会えたのはオレにとっては嬉しい事だから」


「おっ、おう……」


 これはどう反応すればいいの? 喜んどく?

 ありがとう……?


「この世界で、オレは何があっても絶対に味方でいる事を誓うよ」


 そう言ったレオルカさんの顔、声。

 そこにはどこにも嘘はなかった。私は何かを言おうとしたけれども特に浮かばなかったので取り敢えず頷いた。


「おれ、は、レオルカ様みたいに必ずを誓う事は出来ない。でもまぁ、お前が。悪いヤツじゃねぇ事は、この短期間でもわかった。出来る限りの事は、しようと思う」


 レオルカさんに感化され何かを言わなければと思ったのか、フレドは少し気恥ずかしそうにしつつ言って視線を逸らした。

 それに関しては。そうだろうなとも思うし、寧ろここまで信じてくれんだ? って感想かな。


「いや、ていうかね? レオルカさんは昨日会ったばっかだしフレドはさっき会ったところだからね? 信じすぎでは? 信用しすぎでは? というのが本音」


 そうやってすぐ信じる人が騙されるんですよ。壺とか買わされるんですよ。そう言ったらフレドがあっけらかんと言い返してきた。


「それどっちも同じ意味では? まあお前が馬鹿なのと謀が苦手そうなのはわかったし」


「おい聞き捨てならんな!? 脳筋てことか!? いいかい坊や。女というのはな、本心を簡単にはみせないものなのよ」


「誰が坊やだ。ガキが何言ってんだか」


「誰がガキだ! お前歳変わらんだろ!!」


 男の方が子供っぽいって誰かが言ってたぞ!

 あれ? 何の話してたんだっけ?


「まあまあ。兎に角、チフユの事は信じてるよてこと。オレも、フレドもね」


 素直じゃないからと笑顔でフォロー? するレオルカさんにフレドは必死に否定している。これがありのまま思ってることっす! だってさ。


「てか何でもするって言ったよね? これからおばあちゃんとの別行動は絶対に阻止しろよな」


「何でもするなんて言ってねぇよ。んなのおれが決められるわけねぇだろ」


「所詮下っ端か……」


「その通りっちゃその通りだがムカつくな」


 まあルーキーだしなぁ。その辺は無理かぁ。

 やっぱりあれか。隊長クラスか。……トリスさんか。

 ……いや、王子か?

 名前何だっけ? 色々あって忘れた。

 

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