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62. 久しぶりの兄妹

スプレッド邸に戻るといつものようにカレンが出迎えてくれた


「お疲れ様なの。アリスさん」


私の外出先はカレンだけに教えている。計画の都合上お兄ちゃんやルミナに教えることができない


「ありがとうカレン。変わったことはない?」


「スグルさんがお帰りになられました」


え・・お兄ちゃん?どうしてなの・・・


「なんで帰ってきたか分かる?」


「少し慌てた様子でみんなに大事な話があると・・・今アリスさんのことを皆さんが待ってます」


大事な話って・・いや、私の外出がお兄ちゃんに知られたら危険なことはよせと怒られてしまう


「もちろんスグルさんにはアリスさんは今トイレに籠っていらっしゃると伝えておきました」


「さ・・さすがねカレン。よくやったわ」


バレないように誤魔化してもらったのは感謝でしかないが・・・便秘だと思われる・・・


「皆さんがお待ちしています。すぐに参りましょう」


カレンに連れられて、みんなの待つ部屋に向かう。およそ半月ぶりの兄との再会に少し緊張している。まあ、毎晩電話していたのだけれどね


「しつれーしまーす」


何事もなかったかのように自然にすぅっーと


「トイレ長かったな。大丈夫かアリス」


「ううん、大丈夫だよ」


久しぶりの再会だっていうのに最初の一言が全くデリカシーなさすぎ。お兄ちゃんらしいけど


「お兄ちゃんから大事な話があるって言ってたけど・・・」



お兄ちゃんは急に立ち上がり、いかにも深刻そうな顔をして口を開く


「ああ、みんなに大切な話がある。今後、いつかは分からないけどライン王国が侵略してくるかもしれない」


「「「「「・・・・」」」」」


この時人類最強の脳を持つアリスですら思考が停止してしまった。この場で聞いていた誰もがポカーンとしている


「え、思ってた反応と違うんだけど。アリス俺なんか変なこと言ったか」


「いや、その・・・みんな知ってる」


予想ではあるが、おそらくお兄ちゃんはどこかでライン王国とカミヤのいざこざの噂を聞いたのだろう


「スグルあんた面白い事言うわね」


「え、なんで知ってるの」


お兄ちゃんはこの何とも言えない空気間の中、戸惑いを隠せていない。仕方がないので冒険者の不法侵入から王国に突き付けた条件まで、お兄ちゃんがいなかった間までのことを話した


「ってことはだ・・俺は大事な話があると溜めに溜めたあと盛大にどうでもいいことを言ったのか」


うーん。あながち間違いではないけど・・


「兄貴は悪くないですよ。こちらの状況なんて知るすべもないので」


「そうだな・・いや待てよ」


お兄ちゃんが急にアリスの方をにらむ。もしかして・・・


「アリス毎晩電話をかけてきてしょーもないことばかり言ってたけど、俺に伝えることくらいできたよね」


あ・・だよね。お兄ちゃんに電話機を持たせたことが裏目に出てしまった


「心配かけたくないとか分かるけどもっと頼ってくれよ」


「ごめんねお兄ちゃん」


「もう本当にアリスは──────────────────────────────────」


この後お兄ちゃんの説教は約二時間を超えた。夜遅かったのでアリスとお兄ちゃん以外は夕食を済ましていた。このやりとりの中イビルスから来た使者が部屋の隅っこにいたようだが全く気付かなかった



「────────分かったかアリス」


「次回は気を付けます!」



こうして夕食を食べることができた。夜遅いごはんは体に良くないのだが久しぶりにお兄ちゃんと食べるごはんは美味しかった


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