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58. ダンジョン攻略後

丁度、ライン王国とカミヤ国との緊張が高まり始めた頃にスグル達はダンジョン攻略を終えてイビルスに帰還するところである


「リアムさん達はこの後どうするのですか」


「この後、共和国に戻ってドロップアイテムを換金するつもりだが・・スグルのことは内緒にしておく」


気を使ってくれるらしい。ライン王国には顔が割れているため手配書が出回っている可能性もある


「お気遣いありがとうございます」


ダンジョン脱出後、久しぶりの人間との会話に嬉しくつい話し込んでしまった。少し離れたところでナナさんがつまらなそうに木にもたれて待っている


「ああ、そういえば一つ忠告がある」


リアムさんが突然何かを思い出したかのように口を開く


「吸血鬼の支配領域には行かない方がいい」


唐突な吸血鬼というワードに身構えてしまう


「近々ライン王国による大規模な侵攻があるかもしれない」


「侵攻?」


毎晩アリスから電話がかかってくるがそんな話は聞いてない


「詳しく聞かせてくれないかなー」


さっきまでつまらなさそうにしていたナナさんが急に話に乗り込んできた


「ライン王国が冒険者を傭兵として雇い始めている」


「うん、でもそれだけじゃ侵攻に結びつけるのは難しいよね」


「ああ、それに加えてライン王国依頼の吸血鬼城への威力偵察クエストが出ている」


ナナさんはある程度理解できたかのように頷いている。アリス達の方ではそんなことが起きていたのか・・これは早く伝えないと


「ナナさん」


「そうだねスグル、一旦ロキ様に相談しますかなー」


スグル達はお世話になったタタラの棲家のみんなとお別れし、イビルスへと帰還した






ライン王国ではこの危機的状況を抜け出すため重要な会議が行われていた



「我が父の死により、私ハイエル・ラインが次期国王としてこの国を治める。王国民にはまだ伏せているが後に戴冠式を行うものとする。これに意義のある貴族は前に出てきてほしい」


第一王子ハイエル・ラインの宣言とともに貴族たちがハイエル王万歳と声を上げる。第二王子のフロウト・ライン、第三王子のマルクス・ラインの姿は見えず、会議には参加しないようだ


「つい先日、吸血鬼の女王から書状を受けた。滅亡した国を再建し新たにカミヤ国を建国すると。つまり私たちの行った行為は侵略に等しかった」


衝撃的な情報に貴族たちが騒がしくなる。魔王国と人間国間では不戦の約束がある。昔、勇者と魔王が交わした契約だ。だが先代の勇者と魔王が死んだため現在までにその効力はなく口約束にすぎない。戦争か賠償金。常識的に考えるならこの選択だろう


「賠償や戦争といった声が上がるが実は国交を結ぶという条件を突き付けてきた」


国交という言葉に多くの者が困惑している。なぜなら魔族と人間は決して交わることがなく前例がないからだ。国民の反発をしかり他国に人間の裏切り者というレッテルを張られてしまう


「剣聖よ、優秀な傭兵は集まったのか」


「はい、A級冒険者が10名、S級冒険者からは4名集めました。S級冒険者はホワイトソードのパーティーメンバーです」


ライン王国生まれのS級冒険者パーティー ホワイトソードは母国のため真っ先に傭兵として雇われることを了承した


「相手の譲歩を受けないとの旨を送るがおそらく戦争になるだろう。皆、我がライン王国のために誠心誠意尽くしてほしい」


この後細かな詳細が決まりカミヤ国に対する対処諸々が決まった。すべてがアリスの思い通りに動いているとも知らずに






「ハイエル様、本日はご苦労様でした。ディナーの準備が整いました。どうなさいますか」


会議が終わり、自室に戻るハイエル。メイド服を身に着けた女が主人の身の回りのお世話を徹底的にしている


「すまない、まだこの後やることが残っているから遅くなるよ」


「はい、かしこまりました」


「レイナ、君は僕のメイドになってから1週間も経ってないのに素晴らしい働きだよ」


「恐悦至極にございます」


このレイナというメイドは以前コロニアス王の専属メイドであった。しかし崩御とともにハイエルの専属メイドとなった


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