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妹は天才で最強だが兄である俺が妹を守らない理由にはならない  作者: ナカヤミ
5章 ダンジョン攻略編
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50. 透過人間

スグルとナナの二人は長い一本道を抜け最奥へとたどり着く。おそらくここがダンジョンの目的となる場所であろう


「やっと抜けたと思ったら今度はまた大広間に繋がるみたいだねー」


「あ、あのナナさん」


なぜかスグルがモジモジしてる。何か言いたげのようだ


「告白するにも流石に時と場所は考えてねー」


さあスグルこの返しはどうするのかな


「いや、トイレ行きたくて。我慢できそうもないです」


あれ・・マジなやつ・・・しかもお尻の方を抑えてる・・


「ここで待ってる・・から、さっき来た道戻って・・ね」


スグル顔を真っ赤にしながら大急ぎでもとの道へと戻っていく


「なかなか恥ずかしい告白だったね・・・」


ナナはたった一人でこの広いエリアにいる魔物を次から次へと一刀両断していく。スグルが戻って来るまでの間の暇つぶしであるかのように


「こんな弱いと暇つぶしにもならないなあ・・・」


スグルの前では少し構えを意識していたが面倒になり適当に魔物を蹂躙し始める。魔物は何も考えずただひたすら突っ込んでくるので戦いやすいのだ


「ねぇリアム、いい魔道具だったら私が──」


唐突に人間の女の声が聞こえてくる


「人間の声?他にも来ていたのね」


さてどうしたものか・・・人間とはいえスグルも人間だし殺したら嫌われるかなあ


「まあ、なんとかなるか」


人間たちの気配が次第に近づいている。そして──


「アリシア待て」


リアムはなにかよくない予感がし、二人を止める


「二人とも、この先・・いる」


真ん中の通路から三人か・・実力不明、戦士と魔導士、あとフラフラした子が一人


「上だ」


ナナは大広間に出た瞬間を狙い上の死角から剣を振り下ろす。しかし、この上からの奇襲はアリシアのとっさに使った魔道障壁で防がれた


「無詠唱?・・・」


ナナの着地と同時にリアムが動き出す


「アリシア、俺に強化魔法を」


「了解」


リアムはナナとの距離を詰め、近接戦闘に持ち込む


「剣士と拳士、どっちが強いかなー」


ナナが剣を使うのに対し、リアムは拳だけで戦う。体をうまく捻りながらナナの剣をかわす


「その翼を見るに龍人族のようだな」


「正解だよー殺し合う理由はこれで十分だね」


どちらの攻撃も当たらない混戦状態となる


「どうするリアム」


アリシアは魔法を使うとリアムに当たる可能性があるため援護が難しい


「3対1ならこちらに利がある。ソフィアにあれを」


「分かった」


アリシアはソフィアに何かを渡そうとするが・・・


「確かに3対1は不利だよね」


ナナは不敵に笑う


──封印鎖──


突如、地面から現れたの鎖によってアリシアとリアムは身動きが取れなくなった


「ねぇ、ちょっと何これ」


「すまない、俺もしくじった」


唯一逃れたのはは寝起きのソフィアだ


「どうやって逃げれたかは知らないけど、まずは一人目」


ナナはほぼ寝起きのソフィアを狙い距離を詰める。そしてナナの突き出した剣がソフィアの胸を貫いた


──透過人間──


「なっ」


今、私の持っている剣は相手の胸を貫通している。しかし貫いた感触はなく空を切ったような感覚だ


「どういうこと・・」


「君・・じゃない」


相手の手が自分の胸に伸びた瞬間、悪い予感がしたのですぐに距離をとった。


「もしかして」


私の予想が当たっていたなら・・・


持っていたナイフを一本相手の顔に向かって投げる。だが、


「効かないよ・・」


投げたナイフがソフィアの顔をすり抜け壁に刺さる。これが相手のスキルか・・・だったら私の手で直接触ってスキルを封印すればいい話


「悪いソフィア待たせたな」


「リアム、私達の失態はここで返しましょ」


思いの外、アリシアとリアムはナナの拘束をあっさりと破る


鎖を抜けたか・・恐らく相手は並の冒険者ではなくS級。三人相手では恐らく勝ち目はほぼない。持久戦になるだろう。他の二人もスキル持ちと考えた方が良い


──高速移動──


リアムは一瞬で距離を詰め眉間をめがけて拳を振るう。その手には殺傷能力が極めて高いナックルダスター(拳にはめる金属)を付けている


「リアム何やってんのよ」


「全く当たらねー、恐らく自動防御だ。これは相当厄介だぞ」


リアムの攻撃はすべてナナの鎖ではじかれる。しかしナナはリアムの攻撃を目で追えていないようだ


「残念だったね」


私のスキル──鎖封印──は自動で私を守るように命令できる。だから相手の攻撃は基本当たらない


「ただ、このままだとじり貧かなー」


ナナはどうやり過ごそうか思案する。だがここで状況は一変した


「アリシア・・あれ・・貸して」


突然、ソフィアは自ら動き出す


「うん。分かった」


アリシアは持っていた魔道具で亜空間からいきなり大剣を召喚した。気怠そうにソフィアはそれを持つ


「噓でしょ」


あのような非力な女に大剣を持つことが信じられない。おそらくスキルの影響だろう


「よいしょ」


ソフィアはただただ、ナナに向かって大剣を振り落とした。自動防御があるので心配ないはずだが、ナナはとっさの判断で受けることことを止めかわす


「あっぶなー」


なぜか鎖をすり抜けナナへと攻撃が入りかけた。おそらく一発でもくらったらあの世いきだろう


「あのー」


ようやく空気の読めない男がトイレから戻ってきたようだ


「ナナさんお待たせしましたーって、どうゆうことですかこの状況は」


ダンジョンで人間と戦っている状況を呑み込めずスグルは混乱する


「さすが、いいところで登場するね」


3対1でピンチだったナナだがスグルの登場で戦況は大きく変わる


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