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40. パンドラ

今日からイビルス国で暮らすこととなった。屋敷の空いている部屋を借りて生活している


「ところで、なんで俺の部屋にナナさんが」


「念の為、暴走した時の見張りですよー」


当然のように部屋に居座っている。もう夜遅くナナは寝間着のようだ


「あの・・・」


さすがに恥ずかしい。俺だって健全な男、理性が保てるか・・・


「変なこと考えたら殺しますよー」


「すいませんでしたあ!」


ナナは腰に掛けた剣を抜き笑顔で軽く脅す


とは言ってもダブルベッドって・・・絶対狙ってるよね


「やっぱり俺は床で寝ますよ」


「えーーーーー」


ナナは人差し指を唇に当て上目遣いで甘える


「いや、どっちだよ」


そもそも何で俺がこんな目にあってるかというとカミヤとイビルスの外交取り引きに俺は使われたそうだ。俺の扱いようが酷い。っていうかカミヤって国名ダサすぎだろ


「そういえば、パンドラってなんなの」


ふとルミナの口から耳にしたワード


「仕方ないなー、私が特別に教えてあ・げ・る」


「あ、はい」


ナナは眼鏡をかけ腕を組み教師であるかのような姿で説明を始めた


「パンドラってね────」




ナナの話によると昔この世界は魔族と人間が仲良く暮らしていたようだ。もちろんそのもっと昔は人間と魔族の争いがあったらしいんだけど、勇者と初代魔王が協力して争いのない平和な世界にした。しかし、貧困はなくならなかった。そんな状態が続いたある日、世界で最も不幸な少女に悪魔が力を与えたのだ。その力で少女は世界に復讐し勇者と初代魔王を殺した。さらに最悪なことにその少女は冥府から悪魔を解き放った


「この一連の厄災からこの少女のことをパンドラと呼ぶようになったんだよ」


「なるほど、それでこの話の続きは誰かが悪魔から世界を救った的な」


「それが違うんだよ、パンドラは現世に現れた全ての悪魔を冥府に戻したんだよー」


え?パンドラは世界を滅ぼすことじゃなかったのか。だったら何がしたかったんだろうか


「パンドラは死んだんだろ、誰がいったいどうやって」


「え〜内緒」


おい、そこが一番気になるところだろ


「もう遅いから寝るねー」


ナナはもう話す気がないのかすやーっと寝てしまった


「そうだな、おやすみーって・・・」


もう寝てる。すごく気になるが明日にでもまた聞こうと思った


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