表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/94

28. 王国会議

ライン王国では二度の襲撃を受け危機感を募らせていた


「コロニアス陛下、この遠征は中止すべきと考えます」


剣聖アリウスは事の重大さを誰よりも理解し現国王のコロニアス・ラインに発言した


今月で王都襲撃が二回起こった。犯人が捕まらない以上、次の襲撃に備えなければならない


「アリウスよ、敵はの目的は何だと思う」


「一回目はライン監獄の襲撃によって一名脱獄、二回目はマルクス邸の襲撃、ライン監獄襲撃、図書館の襲撃。目的は分かりかねますが考えられることは二つの事件は別の組織の可能性が高いと思われます」


マルクス様の身辺を整理していたところ、よくない噂があった。二回目はその逆恨みといった理由が一つ関わっているだろう


「なぜそう思うのだ」


「単純に共通点が少ないのと、二回襲撃するメリットがないと思われます」


今日は王国の重鎮を含めた重要な会議をしている。本来計画されていた、旧吸血鬼の勢力圏への偵察だ。領土拡大のため多くの利権が関わっているので遠征の賛成派は多数いる


「陛下、発言してもよろしいですか」


「なんだ申してみよ、カルロス卿」


王国内の貴族の一人、カルロス卿がアリウスの方を向いて発言する


「アリウス殿は二度の失態に加え、マルクス様にまで大きなケガを負わせてしまった。ここは責任をとって反逆者を捕まえるという任務のもと遠征に参加させるべきかと」


いったい何を考えているのだカルロス卿は


「いやそれは──」


最悪なことにアリウスの声を遮るよう他の貴族や大臣も同調し始めた。遠征という儲け話のことや僕を疎ましく思っている連中が多いのだろう


「と、カルロス卿は申しているがアリウス、何か言いたいことはあるか」


「はい、カルロス卿の僕への失態の追求は全くその通りだと思います。しかし、敵は強力です。私が遠征に加わることは陛下の身の危険に直結します」


だが、空気は遠征に肯定のままだ。まずい・・・


「陛下、私も発言してよろしいでしょうか」


この状況を打破したのは王国騎士団長のナバルデウスだ


「騎士団長か、申してみよ」


「私も今回の襲撃に対する責任がございます。なので、私に今回の遠征の指揮をさせていただけないでしょうか」


ナバルすまない。僕の意思を汲んでくれたのか。


「アリウス、それで良いか」


「仰せのままに」


 反対する者もいたが、遠征自体はなくならずこの発言で私の遠征入りは回避できた。


「では、旧ヴァンパイア城跡への遠征を決定とする」


先日あった吸血鬼の女王の死亡という帝国からの情報をもとに旧ヴァンパイア城周辺の探索が主な目的だ。しかし、僕は疑念をぬぐい切れなかった



**************************





吸血鬼城に2つの影が忍び寄る


「へー、王国の遠征が決まったんだ。二人とも初任務の情報収集ご苦労だね」


「「はっ」」


「また用ができたら呼ぶね」


ああ、どうしたら面白いかな。少しワクワクする


「アリス、今誰かと話してなかったか」


誰かの話声が聞こえスグルはアリスの部屋の様子をうかがう


「お兄ちゃんせめてノックしよ。私も女の子なんだから。独り言聞かれちゃったよ」


「ああ、そうだな悪かった」


たぶんバレてない。セーフ


「もう遅いから早く寝ろよ。明日はピクニックなんだから」


「はーい」


お兄ちゃんとピクニックなんて楽しみだなあ


「おやすみ」


「おやすみ」


お兄ちゃんに嘘をつくのはなんだか心苦しかったな・・・

面白ければ、評価、ブックマークをお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ