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20. 追い打ち

ヤバい・・あの大斧をぶん投げてくるなんて,どんな力してんだよ


ナバルと名乗る大男が投げた斧は正確にスグルの首を狙っていた


「マルクス様から離れろ」


「わかった、わかった・・」


スグルはレオに短剣を捨てさせ両手を挙げた


「潔いな、そのまま大人しくしていろ」


レオを先に逃がさないとな


「おらあ」


「ぐふぉ」


スグルはマルクスのみぞに一発入れた


「なっ、貴様、相当死にたいようだな。すぐ殺してやる」


「おいっ、レオ、先に妹を連れて逃げろ」


スグルの思い描いたようにナバルはスグルしか見えなくなってしまった


「いやあ、この王様の顔が気に食わなくてね・・」


「死ねっ」


遠くに投げられた大斧が自らこっちに向かっている。スキル持ちか・・ものを自由自在に操る、つまり、大斧にホーミング機能搭載ってこと?最悪だぜ


「マルクス様、大丈夫ですか。おいっ、お前らでマルクス様を救護室まで運べ」


「「はっ」」


俺にヘイトが向かってくれたおかげでレオたちは逃げれたか・・


さて、ここからだ


「えっと、お前の名前は何だっけ」


「ナバルデウスだ、お前をこの場で処刑する」


それにしてもなんて体格してんだよ。ラグビー選手ですら鍛えてもあんな体にならない。


勝つことはあきらめたほうがいいな。レオたちが逃げる時間を稼ぐこと、俺自身の逃げ方を考えること。今重要なのはこの二つだ


「ほら、デカブツ、早くかかt―」


スグルの挑発に耳を貸さずナバルは向かっていく


速い、あんな巨体で巨大な斧を持ちながらこのスピードで突進するとか化け物かよ


「うまくかわしたな。だが、次は外さない」


ヤバい、あんなの何度もかわせるわけない。やばい、また―


「うらあああ」


スグルは大斧をなんとか短剣二つで抑えたが、衝撃で短剣が手から離れた。


受けるものがないならよけるしかないか


「あっ―」


「残念だったな、大斧はよけられてもお前が落とした短剣はよけきれなかったようだな」


──念動操作──


こいつ俺の短剣すら操りやがった。二つが両側の横っ腹に刺さっている。以前の戦いの出血量といい、そろそろ意識が・・・ただ


「死んで悔い改めろ」


「大振りなんだよおお」


スグルは敵の一瞬の隙も見逃さなかった


「ぐはっ」


懐に入って、デカブツのみぞを殴る


「油断したな、デカブツめ」


ナバルは少し狼狽える


思ったより効いたな。今のうちに逃げないと


「そこまでだ」


嘘だろ、もう戦えねーよ。いったい―


「僕は剣聖、アリウス・クラリス。大人しく投降してくれたら痛くはしないよ」


はっ、剣聖って、とんでもなく強いやつが来たんだけど・・


「おせえよ、アリウス」


あのデカブツも立っていやがる。どうする俺。出口も塞がれた


「おまたせ、ナバル。外の囚人はすべて解決したからあとはここで終わりだよ」


あと五分も持ちそうにない。ここで諦めて死―


「死ねないね、こんなところで。明日に帰るってアリスと約束してんだよ」


ああ、絶対負けられねー。生きて帰る


「戦うなら、手加減はできないよ。じゃあ早速」


「おららああああああ」


スグルは横っ腹に刺さった二本の短剣を抜いて応戦する


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