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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。

てすと

作者: ぴー
掲載日:2022/09/16

【BL】はだかの王様とアヒルの子

作:ハチママ



()送り仮名 [ ] 演技指示と参考に

――情景


―― 王の玉座 ――


側近:「人払いを いたしました」


王:「まさか お前が 今回の反乱の首謀者?!」


側近:「いいえ…

私は、王妃と大臣に

王を殺すようにと(おお)せつかっただけです」


王:「やはり あの2人が 今回の反乱の首謀者であったか…」


側近:王「貴方は、2人の関係を お気づきだったのですね。

なぜ ほおっておいたのですか?

問いただし処罰することだって出来たのに」


王:「そんなことして 何になる!

そんなことをしても (わし)ではない奴に 心を許してる者を繋ぎとめることは出来ない。処罰したとて

自分が(みじ)めになるだけだ」


側近:「貴方は お優しい…だからこそ そこに つけ込まれたのです 」


王:「優しいのでは ない…ただの怖がりの いくじのない男だ 」


王:「お前は 私に不満があったのか?」


側近:「私は、貴方に不満があったわけでは ありません。勿論 あの2人に そそのかされた わけでもないのです」


王:「では 何故(なぜ)?」


側近:「私の意思です!貴方を 他の誰にも殺させたくなかった。他国の者にも あの2人にも。ならばいっそのこと 私の手で…そう思ったからです 」


王:「そうか…意思か 自分の手で殺したいとまで

憎んでおったとは⟵[小声で]


王:……その短剣で 儂を刺そうと言うのか…皮肉なものだな。その短剣はな 婚儀の(さい)

死ぬまで添い遂げようと誓って、妻に贈ったものだ」


ー―少しの沈黙 ぽつりぽつり と語り出す――


王:「(わし)は、戦いも出来ない

子種すら無い 大臣達の言いなりの 使えない お飾りの王だからな。さしずめ、はだかの王様と言ったところか…」


側近:「では 私は、みにくいアヒルの子と いったところでしょうか…

側近:両親に先絶たれ 絶望しかなかった私に貴方は光を希望を与えてくださったのです 」


王:「抜け殻のような お前を ほっとけなかった。だから 連れ帰り 歳も近かったのでな 側近として 傍においたのだ。 幼き頃から お前は ずっと一緒にいてくれたな」


側近:「白鳥には なれませんね きっと…黒鳥(こくちょう)になら なれるかもしれませんが …」


――少しの沈黙――


王「頼む 自害させてくれ!

最後ぐらいは 自分の意思で

自分で決めさせてくれ!」


側近:「そう 仰ると思っておりました。私が 見届けます…」


王:「その短剣では 死んでも死にきれん。自分の剣で逝く。ありがとう… …儂の願いを聞き()げてくれて……

[腹に剣を刺す ]ぐっ ぐはっ」


側近:「もう これ以上 苦しい思いを

させやしません!

さぁ コレを 飲み込んで 」


王:「毒…か!? お前 …何をしている… 早く吐き出せっ …お前が死んでしまう… 」


側近:「良いのです!私は そうしたいのです!」


王:「お前は …はだかの王様の儂と

一緒に死ぬと言うのか…」


側近:「ええ 共に」


王:「お前は 儂を憎んでいたのでは ないのだな…良かった…


「[ 意識が朦朧、息絶え絶えの状態]

ああ…美しい黒鳥よ… 儂を あの世へと 連れて行っておくれ… 」


側近:「ずっとずっと お(した)い申しておりました…愛しています…」


側近:ナレ「最後の言葉は、王に 愛しき人に届いたかは わからない。

美しい ひとしずくの涙と微笑みを浮かべて 彼は 逝った。

私は 、彼の死を約束どおり見届けて 彼の元へと向かった… 」

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