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あけよん話

作者: あけよん

金がない。


今の私の財産は米が少々、あとは水道水か。

次の給料まで残り数日。憂々。


とりあえずは米を炊いて食す。水道水をお味噌汁変わりとして。

しかしこんな状況は馴れている。私は毎月毎月こうなるのだ。

だから私はもうひとつおかずを用意する。

それは床だ。

この部屋の床の木目模様をジッと見て、魚の切り身をイメージしながら米を食べるのだ。


私は、都合よくイメージするのには長けているし、自己暗示もかかりやすい。

だからしっかり魚定食を食べているつもりになれる。

一人暮らしを始めて、一番多いおかずもこの床という魚だ。


私は流石に、自分でも自分が気持ち悪くて大っ嫌い。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ラストの一行があるだけで全然違う印象になるストーリーですね。 [一言] そのたくましさを前向きに捉えて生きていって欲しいです(´・ω・`)
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