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第8話 二学期。
あれ?
気づくと、電車の中にいた。
英語の教科書もそのまま。
夢、だったのか?
リアルだったな。
また、見れるかな。
「すぐる~!久しぶり!」
「久しぶり!元気だったか?」
電車を降りると同級生がいた。
駅を降りると、学校もあった。
あ~二学期が始まる。
「宿題やって来たかー。」
教室へ着くと学級委員がそこにいた。
「やって来たよ。」
「秀才の宮古くんに、二学期は負けませんよ!」
そんな厚底メガネかけてるのに、どうして解けない問題があるのか謎だが、成績は俺に勝った試しがない。
「出席とるぞー!」
先生も来た。
「安部!」
「はい!」
「飯野!」
「はい!」
出席をとっている途中で、今朝のことを思い出していた。
犬可愛かったな~。
目をつむって想像するとワン!と聞こえてきそうだった。
…「宮古!」
「あ、はい!」
「宮古珍しいな!まだ二学期は始まったばかりだぞ!居眠りか?」
教室のみんなにクスクス笑われた。