第42話 病院と学校とマンション
よし。この辺にするか。
まずは病院をイメージしてと。
~ドドドドーッ~
西洋の屋敷みたいな三階建ての建物ができた。
あとは、学校とか幼稚園、保育園だな。
校庭、園庭はこのくらいで良いか。
建物は、えい!
~ドドドドーッ~
あと、マンションみたいのも作っておくか。
~ドドドドーッ~
これでよし。
ここは、清潔感もあるだろうから、すべて白で統一した。
長屋に戻ってきた。
「すぐるくん、早かったね。」
「いえ。出来栄えを見て貰ってもいいですか?」
「もう、出来たんですか??」
「すごいですね。」
皆で、長屋の外れまで見に行った。
「立派だな!!すばらしい。」
「すくるくん、マンションも作ったの?」
「まだ、部屋は仕切ってないんですが、住まいは病院の近くが良いかなと思い作ってしまいました。どこの階に住みたいですか?」
「最上階は何階なの?」
「10階にしました。」
「じゃあ、3世帯だから、10階と9階1フロアづつあげちゃう?」
「良いんですか?」
「ああ。大家族だから、それくらいあっても良いかもしれませんね。」
「じゃあ、お言葉に甘えて、頂いても宜しいんでしょうか。」
「「はい。」」
すぐるとひじりに、
「ありがとうございます!」
と何度も言っていた。
「じゃあ、今日は休んで、おいおい決めましょう。食料も一番手前の、長屋にあるから好きなだけ使って下さい。あと、散歩して、道が分からなくなったりしたら、赤い屋根のお家に来てください。」
そう、僕言うと、
「あ、これ渡しときます。」
ひじりさんが持っていたのはガラケーだった。
「1番をかけると赤い屋根のお家に繋がるから。」
「え?俺のガラケーも?」
「うん。言ってなかったっけ?」
「はい。今知りました。」
「あはは。ごめんごめん。」
とにかく、無事、この世界に移住者が増えたのだった。




