第39話 小テストが返ってきた。
「小テストを返すぞー。」
中間テストの前に、何度か小テストをする。
数学だったり、化学だったり、現代文、古文、英語、歴史、世界史、…。
いろんな小テストが返ってきた。
数学90点
化学95点
現代文85点
古文85点
英語90点
歴史80点
世界史80点
…。
まぁ。まずまずといったところか。
間違えたところは中間テスト前に見直しておくといいぞ。
あ、ともよしは頭を抱えている。
「宮古君って頭いいんだね!」
早乙女だ。いつのまにか覗かれてしまった。
「するいぞ、早乙女も見せろ!」
「やーだよ!」
べーと舌を出している。
予習、復習をしていて良かった。
「おーい。すぐる。」
休み時間に、ともよしが来た。
「やべーよ。赤点とっちゃったよ。」
「赤点?」
「テスト貸してくんね?どうせいい点なんだろ?」
「うーん、まぁ、復習しないとと思ってはいるんだけど。」
「じゃあ、英語と数学のテスト直したら貸してくんない?な?」
「分かった。直したら貸すね。」
「ちなみに何点だったんだ?」
「どっちも90点」
「すげーな。おまえ神だな。」
神…。最近よく聞くワードだ。
「そういえば、神って、夢のつづきはどうなったんだ?」
ギクッ。
「まぁ。」
「何々、夢って何?」
早乙女も話しに入ってきた。
「ゲームの話だよな!」
ナイスともよし。
「どんなゲーム?」
と、早乙女。
「それがさ、VR作ってくれちゃって。」
「「VR??」」
「見た夢を知り合いに言ったら、ゲームにしてくれたんだ。」
「何それすごい!」
「お友達もどうぞって言ってた。」
「俺もやりたい。」
「私も!!」
「やる??」
「「やる!!」」
「でも」
「「でも??」」
「収穫ばっかりだよ。」
「「収穫??」」
「ああ。もうすぐ、米ができるから、手伝ってくれる?」
「なにそれ!面白いね!」
と、早乙女。
「いいぞ!おもしろそう!」
と、ともよし。
「じゃあ、二人とも家くる?」
「「いいの??」」
「いいけど、散らかってるけど、いい?」
「わーい。宮古君ちだ!」
「じゃあ、調度今度の日曜日、部活休みだから行くよ。」
「駅に待ち合わせで。」
「「オッケー。」」
女の子、家に呼ぶの初めてだな。
ともよしがいてくれて良かった。




