第36話 移住者について。
「すぐるくん、転生を望んでいる人で、移住させていい人ってどのくらいの人数かな。」
「そうですね。三郎さんとすみれさんだけでは、この田んぼ持て余してしまいますもんね。」
「上神から、今後も宜しくって言われたから、考えておいて。」
とひじりさんにウインクされた。
「すぐるは、どんな世界創るのー?」
かぐやが聞いた。
「そうだなぁ。まだイメージが確立してる訳じゃないんだけど、ゆっくり創ればいいかなーと。」
「100人くらい、どーん!と人入れる?」
と、ひじりさん。
「え?そんなに転生者がいるんですか!?」
「他にも動物とか虫とかもいるよ。な、かぐやっち。」
「はい。すぐるが、イメージして創った材料は、他の神様からちょっとづつ頂くような形なんですよ。」
にっこり。
「そうだったのか。知らなかった…。」
「後で、かぐやが御礼のお手紙を書いてるんです。」
「じゃあ、大変だよな…。」
「そんなことないですよ。こうやって、ひじり様にも良くしてくださってますし。お招きしたり、お供えしたり、神様会議でお友達や先輩が増えてかぐや嬉しいです。」
「ワンワン!」
「ちなみにムーンも神様なんですよ。」
「え!?そうなの!?」
「すぐるくん、知らなかったのか。ぷくくくく。」
「ムーン、そうだったのか。」
「ワン!」
頭を撫でて、知らなくてごめんな、と思うと、
「ワン!」
とまた答えてくれた。
それにしても、『神様会議』なるものがあるのか…。




