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第20話 早乙女さんと俺

「宮古くん。」

ツンツン。早乙女だ。

化学の時間に席が隣どおしになってしまった。

教科書に、『秋葉原に何しに行ったの?』

と、書いてあった。

『パソコンの部品買いに行ったんだよ。』

これ、先生にバレないように書くの大変だな。

『ほんと?』

書き書き。

『ほんとだよ。』

書き書き。

『なーんだ。』

書き書き。

『コスプレとかゲームかと思った。』

『今度、一緒に行く?』

書き書き。

「え!?」

思わず、声が出てしまった。

先生とクラスメイトの視線が痛い。

『じゃ、今度、一緒にいこうね(^^)v。』

顔文字と一緒にそう書いてあった。

早乙女さん、ゲームとかコスプレするの!?

と聞きたかったが、

早乙女さんは、人差し指を鼻にあてて、しーぃのポーズをとっていた。

マジかー。






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