第16話 ムーンのビーチ前駅
「じゃあ、駅の名前は、『ムーンのビーチ前駅』でいいかな。」
「ワンワン!」
「ムーン良かったわね。」
二人とも嬉しそうだ。
「駅の向こう側はどうなってるんだろ。」
「何言ってるのすぐる。すぐるが創るのよ。」
少女にウインクされた…。
いつのまにか、俺呼び捨てだけど、まぁいいか。
「あ、すぐるも、かぐやでいいわよ。」
にっこり。
読まれていたようだ…。
どうしようか。
駅の回り。
海の中も、何もいないのかな。
南国の海みたいだけど…。
~ぴろり~ん~
魚を創りますか?
どのようなものがいいですか?
イメージしてください。
とりあえず、珊瑚と魚をイメージしよう。
えい!と念じると、遠目に魚が泳ぐ姿が見えた。
「すごーい!綺麗!すぐるすごい!海の中に入ってみたい。」
かぐやが感動していたので、海の中に洞窟が創れないか念じてみた。
洞窟を創りますか?
イメージしてください。
頑丈なガラスのような石で覆われた窓がついている洞窟をイメージした。
えい!
ガラガラガラ~!!!
「なんですか!?」
かぐやが驚いていた。
「あ、かぐやが海のなかを見たがってたから、洞窟を作ってみたよ。もちろん、ムーンも一緒に行けるよ。」
「すごーい!」
「ワンワン!」
じゃあ、入ってみようか。




