第五話「次回をお楽しみに」
「なんでですか伯爵!心はこんなにやる気なんですよ!?」
「いやね、出場者は心ちゃんのほかにもいるんだよ。」
「今回は初出場だからいきなり出したわけで、普段は僕らが選んでるんだよ」
「えっ!?そうだったんですか?」
「まったくキミが崖っぷちだった理由がわかるよ」
「強い人が何回も出てたら、1位になる数だって公平じゃないだろ?」
「1位になるチャンスは誰にだってあげなきゃいけないしさ☆」
「そんな訳で次回は出場しちゃダメだからね!」
「・・・スズメ〜あんたはどうして肝心な事を言わないのかなぁ?」
「すいません心さん許してください。」
「はぁいいわよ、それじゃ帰りましょ」
「おう!さぁ俺に乗ってくれ!」
スズメの体は大きくなり、心は背中に乗ってこの会場を去っていった。
「あんたの体ってどうなってんのよ。」
「それは秘密ってもんよ心」
今日は私にとってどんな1日だったんだろう。
楽しいこともあって最悪最低なこともあったこの1日、すくなくともいつものような腐った1日では無いことはたしかね。
「・・・また明日は退屈な1日になるのね」
「退屈な毎日がなきゃ刺激のある1日はないんだぜ?」
「それもそうね。」
「心、お前最初にあった時よりも感情豊かになったな!」
「こっちが素だっての!まぁ最近自分が出せてなかったからあんたには感謝しなくちゃね。」
「これからもよろしくな!相棒」
「はいはい、よろしくね」
「素っ気なくねぇか!?」
「相澤心か・・・どう思います?支配人」
「うーん面白い実に面白い!彼女は強いそして彼女が負けて罰ゲームがみたい!」
「あーあまた支配人の悪い癖がでたわね。でも私もあの子と戦ってみたいわ♡」
「ただ今もどりました!」
慌ただしいようすで、スレンジャーは扉をあける。冷たそうな会議室には、あわない登場の仕方であった。
「お前か、ちゃんとノックくらいしろ」
「すいませんお父様」
「この時くらいは支配人と読んでくれよ、司会者のスレンジャー君」
「ねぇスレンジャー今日の罰ゲームはイマイチだったなーもっと過激なのがいいよ!」
「きしししっ新人がいるからってあんな甘いやつはダメだなぁ」
「すいません今度は過激なのを・・・」
「やっぱり重役会議で罰ゲームもかんがえちゃう?」
「それは駄目でしょう我々はあくまでも、参加者なのですから。」
「参加者っていってもここに5人しかいないじゃない!」
「参加者は運営側には関与しない方がいいんです。」
「・・・我が息子よ」
「はい、支配人」
「皆の期待にしっかり答えるのだぞ」
「御意。失礼します。」
クソっ何なんだあの親父!それとあの重役たち!
アイツら本当は参加者だろ親父に気に入られてるからってあの部屋に居やがって!なにがもっと過激な罰ゲームだ!そんなに望むのならお望みどうりにしてやるよ!そして次回はあいつらを戦わせてやる!
絶対に僕があいつらを破滅の道に導いてやる!!
「・・・次回をお楽しみにねふふっ」