第四話 「終わった祭りと勝者の決意」
「ノースウォッチングゲームまた次回おったのしみにー!」
「何よこの狂ったゲーム」
「スズメ!ちゃんと説明しなさい!」
私はスズメを握りしめた。
「くるじぃちょっどたんま・・・」
「ごめん、ちょっと興奮しすぎた。」
「いやー優勝者おめでとう!これからも頑張ってね!」
「ふざけないで!もうこんなゲーム参加しないわよ!」
「それは出来ないよ。」
「なんでよ!」
「だってエントリーする時に契約したじゃない」
「自分の精神が壊れるまでここのゲームに参加するって。」
「そんな話きいてない!」
(やっべーエントリー用紙何も見ずに書いちゃった。)
「スズメ!お前!私の人生を狂わせやがって!」
「おいおい!言っただろう!お前の心を踊り狂わせてやるって!」
「確かに、ゲームは楽しかった。こういう話には後々最悪最低の出来事があるってよくある話よ。」
「でもなぁ最初に説明くらいちゃんと読めや!」
「ははっ彼も崖っぷちだったから急いでたんだよ。」
「使えないスズメくんの代わりに僕から教えてあげるよ。」
1このゲームは参加者とパートナーのブキコットっと一緒にエントリーする。
2参加者は運営が決めたルールで戦う
3バーチャル世界でやってるからグロイことは無いし死なない。
4負けたものには罰ゲーム。
5精神が壊れたらこのゲームから脱落また参加者はこの事が起きない限りは永遠に参加することにする。
6ゲームの参加者は運営側でランダムに決める
7このゲームは1年間で一番優勝数が多いものがなんでも好きなことをお願いできる。
「エントリーシートに書かれてたのはこの事だよ。」
「スズメくん?私になんでこんな大切なこと黙ってたのかしら」
私は怒りを押し殺して笑顔で彼に接した。
「いや良くあるだろ・・・ほら!ソシャゲとかで利用規約よまないとかさ!」
「それとこれとは話が違うわよ!この馬鹿!」
「いや!このポンコツの話に乗った私が馬鹿だった!」
「まぁまぁ心ちゃん落ち着いてなにもこのゲームをやめる方法は一つじゃないんだからさ。」
「あんた本当なの?嘘じゃないわよね?」
「本当だよ、このゲームで一番になり続ければお願いごとでゲームをやめたいって言えばいいんだからさ。」
「よかったな!心やめられるってよ!」
「よかないわよ、まったくもー結局は戦うしかないじゃない。」
「勝ちゃいいんだよ勝ちゃ!」
「あんたねぇ簡単な事じゃないのよ?」
でも、私がこのゲームをたのしいって思ったのは事実。周囲の人間から期待され、気分が良くなって自分の感情をさらけ出せるようになった。ステージの上でみんなに賞賛されたのも嬉しかった。
・・・でも私のせいでその感情が壊れてしまう人もいる。あの姿はとても忘れたくても忘れられな
い。
もし負けて自分がああなったらどうしよう。
自分でも自分がああなる姿が予想できない、いや怖くて予想できないだけか。
「心ちゃん悩んでも仕方ないんだよ。君はもう戦わなきゃ行けないんだ。」
「あーもう!いいわよ!向こうの毎日よりはたのしいって思っちゃったし!」
「勝てばいいんでしょ!勝てば!」
「絶対!このゲームで勝ち続けてやるんだから!」
「その息だぜ!心!」
このゲームで一番の優勝数をもって、お願いごときいてもらうんだから!そしてお願いごとを100個にしてくださいって頼んでやる!
「・・・盛り上がってるとこ悪いけど次回は心ちゃん出れないからね」