第二話「心の戦」
「よーし始まったぜ。俺達のデビュー戦」
「俺の剣は何でも切り刻むぜ!」
「・・・さぁ何をする?」
「ノープランなのね」
「とりあえずサーチだ!サーチ!心の声を聞け!」
人の声ねぇ。私が聞こえる範囲に女が二人。一人はオカマか。
(あらー雪の女王じゃないの後ろから指してやろうかしら)
(さばみそ食べたい。)
雪の女王!?どうしたのなんでこんな時にさばみそ?まあいいやこのまま行くとさばみそとオカマは戦うそしてどちらかボロボロになったら後ろから狙う。そういう感じで行こう。
「よし!決めた!」
「分かったぜ心いざとなったら俺を使えよ!」
あの二人の近くまで行こうこっそり見つからないように。
「よぉーなにしてんの?お嬢ちゃん」
えっ?なんで?なんでなの?嘘でしょ!?
私が心の声を聴き逃した!?そんなわけが無い!
まさかこいつ!
「おっと新人ちゃんか!こりゃーいい戦いができそうだ!」
こいつ・・・なにも心の中で考えてない。ただの馬鹿だ。
「俺と殺ろうぜ?久しぶりだなぁこのワクワク俺のグローブが火を噴くぜ」
見つかったらなら仕方ない相性最悪だけど戦うしかない!
「私の初めての戦闘!勝つしかない!」
(心相手の武器はグローブだそしてメチャクチャ強い力で殴ってくる当たったら即戦闘不能だ!)
「大丈夫策はある。」
「おぅーあちょぅ!」
拳の重いストレートが私を襲う。頑張って交す!
当たったら終わりという恐怖が私の反射神経を研ぎ澄ます。
(心策ってなんだ!このままじゃいつか当たるぞ!)
集中してんだだまっててよ!
「やるねぇー!パンチを避けるなんてまだまだこれからよー!」
うぉぉー!すげー!あの新人やべぇは!
・・・あの新人凄いな、何者なのだろうか。そしてあの、ブキコット。最近スカウト業を始めそろそろ廃棄処分になるところと聞いたが・・・。
これは、上に報告だな。うーん面白い実に面白い!
どうするんだ心?俺はお前が何考えているかわからないぞ。策だと?とてつもない事考えてることは分かるが何をする気なんだ。俺にわかるように説明してくれ!いやでも俺は心を信じてる消してダジャレじゃないぞ!あっこれ心に聞こえてるのか心!いまのは聞かなかったことにしてくれ!
無理よ・・・まったく。安心してこれが上手く行けば勝つから。もう少し待ってて。
「フォーァ!タッチョウ!」
動きが単純、こいつにやられた人間は頭の悪いやつかこいつと同じ考えを持つ人間だわ。
・・・そろそろね。
(ニンニンニンジャーアイスで凍らすわろち)
(何よ小娘私をこんな風にしてただじゃ置かないわよ!)
(怖怖怖アイ・アム好きじゃないおかーま。)
(むきいいいいいいいいいい!)
あっち側もそろそろおしまいか。こっちの敵はそまだまだスタミナがある。でもあっちは私との戦闘を終わらせたいと思ってるはず。こういうタイプの人間はここらで必殺技を出したがる。
「そろそろ本気出しちゃうよ。ハートビート乱れ打ち!」
おっと、必殺技を打ってきた。相手は私の事を舐め腐りすぎているわ。私が新人でか弱そうな女の子に見えるからそう思うのは仕方ないわ。
でも私、心の声が聞こえなくても、思考が単純な人間の考えは読めるのよ。
「あぱ?」
チンッ。金属の音が彼女たちの近くで鳴り響いた。それが戦いの終わりを示す様に。
「うわぁー!落ちる!やばいやばい!」
「こういう時の対処法はめっちゃ凄いパンチ!」
彼は大きく拳を振りかぶり、強い風を起こした。
がしかし、
「きゃー!なんになんに!すごい風飛んじゃったよー!きゃはっ?」
「きゃはっ?じゃないわよ!私たちこのままおじゃんよ!」
その風が下で戦っていた二人をこっち側に飛ばすことになったのだ。
「結果的に3人同時に切れるわね」
「すげぇや!心ここまで考えてたなんて!」
「上手くいくか分からなかったけどね」
彼女は剣をひとふりし3人を切ってしまった。
ドサッとコンクリートに人が落ちる音が響く。
「グロなしだから血は出ないのね。」
「そのとーり!いやーおめでとう!初参加初勝利!」
「ここはバーチャル世界だからグロイことは起きないんだ☆」
「あんた誰だ?」
「ストロニア君僕のことは最初に習ったはずだよ?」
「まさかあんた!司会者の・・・」
「そう!僕は司会者のスレンジャー伯爵さ!」
「本名は秘密♡」
「それにしても心ちゃん凄いねぇ僕のハートもドキドキさ!一緒にお茶でもどうだい?」
「お断りします。」
「そうだね。僕にはお仕事があるんだった!さすが心を読める心ちゃんだね!」
「なんで私の事を・・・」
「これから結果発表だ!お楽しみにしてね!」
「みんなが大好き罰ゲームの時間だよ」