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第二十四話「一途な愛の少女」

「あーこれか能力って」

「ようやく目覚めましたか仁美」

「ホワイト、ねぇこれって強いかしら?」

「十分強いと思いますよ」

「だよね! 心ちゃんと同じくらい強い?」

「相澤心以上だと」

「……そんなわけないじゃない、心ちゃんは最強の可愛い子私の方が強いわけないわ」

「そう、そうじゃないとダメなの」

「私は心ちゃんの願いの生贄となるんだから」


あぁ、この子は愛に支配されすぎている

それほどに純粋に人を愛してしまったのか

それでこんなにも歪んだ愛情を持ってしまったのか

……でもそれが彼女を強くさせた

なら私はこの子を選んで正解だった

そうして彼女にしてあげることはこれしかない


「了解した、あなたの願いのサポートをしましょう」

「じゃあよろしくね、私のパートナー」



「おーい! 心! バトルだぞー!」

「よっしゃ! 1番とってくるわ!」

「心そのいきだ! がんば!」

「心さん、スズメさんご飯まだですか」

「あー待ってろ翔太郎今作るから」


翔太郎がこんなんになってから、心は変わってしまった

前までは戦うことは嫌だと言い、戦う相手のことを考えていた

でも今は戦えない時も戦うことしか考えてくていつも、運営に対して憎悪の気持ちを抱いている

今の心はもしかしたら対戦相手のことも運営と同じように扱うのかもしれない

俺はそれが心配だ


「翔太郎、今日は夜いないから家でちゃんとしててね」

「はい心さん!」

「……いってきます」



「ねーえー! 心ちゃん!!」

「何よ霧雨」

「今日のバトル内容見た!?」

「見てないわよ、それにしてもあんたハイテンションね」

「そりゃね! この内容見てよ!」

「……!!」


やっぱり、こう来たか

でも仕方ない勝たない限り私は救われないんだ

この戦い勝つしかない! 私を救うためには多少の犠牲も仕方ない!



「僕と仁美君があいてだなんてね! いやー楽しみだ!」

「うん! じゃあバトルフィールドで会おうね!」

「……えっ?」

「うん? どうした?」

「……いや、なんでもない君がそんなに好戦的だなんて珍しいと思っただけさ」

「あはは、そうかもしれない」

「じゃ、僕はもう帰るよ君に会うだけにここに来たんだ夜まで眠るとするよ」

「そうだ心ちゃん仁美君に会いに行ってくれよ」


「あっ! 心ちゃん!」

「仁美……」

「聞いてよ私に能力が出現したんだよ!」

「これで心ちゃんと一緒だね」

「そうだね」

「そして今日一緒に戦えるね」

「……そうだね」

「心ちゃん、無理してるでしょ」

「霧雨絆やスズメに自分の気持ち上手く隠せても私にはわかるよ」

「心ちゃんもう戦いたくないんだよね」

「……」

「翔太郎が自分のせいでああなったと思ったの?」

「うん」

「それは違うなぁ、あれはまんまと運営にやられたって感じだし」

「あの罰ゲームじゃ翔太郎さんは心がやられちゃうよ」

「あれに耐えれるのは霧雨絆くらいだね」

「でも! 今日の戦いは!」

「いいんだよ心ちゃん」

「あいつはどう思ってるか知らないけど私はこう思うんだ」

「私は心ちゃんの願い事のためなら、自分の心をさしだせる」

「だから今日は思いっきり私を負かしてね!」


私は心ちゃんの手を強く握り笑顔で言った

心ちゃん……そんな顔しないで

あなたは1番でなくちゃいけないの、そして願い事を叶えてね

大丈夫私はあの程度の罰ゲームには負けないもの

自信を持って負けれるわ

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