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二十一話「翔太郎アスレチック前編」

「おぉー! 我がクソ息子!」

「家を追い出されてからどうしてたんだい?」

「なんか前と雰囲気が違うけど」

「それはお前もだろクソ親父」

「あんな、なよなよして帽子がなければただの愚図がこんか反抗的な態度をとるなんて!!」

「まぁまぁまぁ! まぁいいさ! どうせ今のお前は今日で消える!」

「そんな態度をとるお前の心を壊すのがいまから楽しみだぁ.......」

「.......ぐふっ、ぐふっ、ふはははははは!」


こいつ、やっぱり俺のことを消そうとしてるな

それにしても気持ち悪い笑い方だ、前よりも狂ってやがる

俺がいない間、こいつに何があった.......?


「そぅそぅ、君の武器はそこの部屋に待機させてある」

「君に似て役に立たないから主人に捨てられた武器だ」

「きっと、相性バッチリだと思うぞ」


クソ親父はにんまり笑って、俺を煽りながら去っていった。



「.......あのぉ、翔太郎様ですか?」


部屋に入ると、白いもこもこした生き物が俺を待っていた。


「そうだけど、君は俺のパートナーかい?」

「パートナーだなんて! 私はマスターの道具でしかありません」

「私の名はヒツジ、貴方の武器になります!」

「よろしく、頼りにしてるよ」

「.......はわわわ! 頼りにだって!」

「そんなこと初めて言われたのでどんな顔をすれば.......」

「ところで君は何の武器になれるんだ」

「あっ、私としたことが忘れてました」

「今変わりますね」


そういうとヒツジは槍に変わった

.......なんだろう槍なんだけども、デザインが可愛らしくて、槍っぽくないんだが


「ううっ、微妙な目で見ないでください」

「使えるには使えるんですから!」


そういう問題じゃないんだけどなぁ.......


「あっ! そろそろですよ!」

「今日はマスター1人の独壇場ですので頑張りましょうね!」



「さぁ! 会場の皆様! お待たせしました!」

「今回は準備が大変でして、挨拶からちょっと時間を置いてゲームのスタートです」

「今回のゲームは.......」


ドルゥドルゥと会場にドラムーロールが流れ、会場の客の視線がモニターに集まった


「はい! でました!」

「今回のゲームは1人きりの大冒険」

「ドキドキ! アスレチックパニックだ!」

「ルールは簡単、こちらから繰り出す仕掛けに負けず時間まで生き残れば勝ち」

「仕掛けでもう動けなくなったらプレイヤーの負け」

「制限時間は1時間!」

「負けたら泣く子は心が壊れちゃうとっておきの罰ゲームがまってるよ☆」

「さぁ! ゲームスタート!」



「これ、完全に潰しに来てるじゃないの.......」

「心ちゃん、君がいくら怒りを持っても何もすることが出来ないんだ」

「僕達ができることはここであいつを見守ることだけ」

「わかってるわよそんなこと」



「マスター? なぜそんなに用心深くしているのです?」

「今回のゲームは楽に行きましょうよ、戦う訳でもないのですから」

「ヒツジ、このゲームはそんなに甘くないんだ」

「いつ何があるかわからない、楽に行くなんてそんな事やったら負けるさ」

「そうですね、わかりまし.......マスター! 上からなにかきます!」


もう仕掛けてきたか! 何が来る!


「マスター、巨人です! 巨人が降ってきます!」

「避けてください!」

「巨人だって!? あの野郎なんてもん作ってるんだ!」

「マスター! そんなこと言ってる場合じゃ!」

「大丈夫、あの大きさなら多分いける!」

「えっ? 何を.......」


「バブルキャッチャー!」


手のひらから、大きなシャボン玉を作り

巨人が自分に落ちてくるギリギリで巨人をシャボンの中に包み込んだ。


「.......お見事」

「ごめんヒツジ、俺の能力を言ってなかったね」

「俺の能力は泡を操る能力、使いようによっちゃ強くもなるし弱くもなるから俺にはあんま使えないけどね」


始まって5分でこれか.......

これからどんな、罠がまってるんだよ

でも俺は絶対に親父なんかにまけるかよ!

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