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第二十話「仲間としての考え」

「ただいまー」

「「お邪魔しまーす!」」

「.......心なんでこいつらがいるんだ」

「.......勝手についてきたのよ」

「スズメ、僕牛乳ね」

「私は、心ちゃんが作るものならなんでも」

「こら! お前らズケズケと入るな!」


.......おいおい、俺が大切な話を使用としたらなんでこいつらがここに来るんだよ


「ちーっす、翔ちゃん! まだ職に就いてないのー?」

「こんにちは、翔太郎さん.......早くここから出ていけ!」

「くそっ! なんでこいつがこの神聖な領域に入ってるのよ!」

「心ちゃんの家に住みつくなんて!」

「はいはい、暴れるなら出てってね」

「はぁーい! 心ちゃん!」

「大人しくしまぁーす!」

「.......全くもう」

「今日は翔太郎のバトルの日なのに、騒ぎすぎるのは良くないわ」

「そうだよ、仁美君」

「.......大丈夫か翔太郎、なんか怖い顔してるけど」

「.......ねぇ、翔太郎あんたなんか言いたいことあるんでしょ?」

「隠さなくてもいいのよ、まぁこの二人が来たらから言いたくないってのは解るけど」

「この二人だって悪いやつじゃないわよ?」

「翔ちゃんなんか隠してるの? 僕に話してよ! なんか力なになるよ!」

「.......少し長くなるけど、聞いてほしい」


「俺がこれまで見た真実の事、俺の親父の事」




「翔太郎ー翔太郎ってば! 早く来なさい!」


俺には昔母親がいた、俺の母は明るくて可愛らしい人だったらしい

でもその母は、ある日病気で死んでしまった

その日から父は仕事を辞め、家に引きこもるようになった


「お父さん.......何やってるの?」

「母さんが好きだったゲームだよ」

「ちょっと、グロテスクだけど面白いぞー」


母さんはゲームが好きだった、死ぬ直前までゲームをやっていたらしい

でも母さんはそんなにデスゲーム系はやらなかったんだ、買ってきたけどちょっと進めてやめたって言っていた

親父は母さんの趣味には全然興味がなかった、だからこんな恐ろしいゲームが始まることになってしまった。


「.......そーだ、このゲーム現実でやれば母さん喜ぶよな」

「えっ」

「うん、きっとそうに違いない!」


.......その日から親父は変わってしまった、そして今の親父が誕生してしまった



「.......お父さんやめて! やめてよ!」

「そんな事しても母さんは喜ばないよ!」

「母さんが好きなゲームは弾幕シューティングだよ!」

「.......お前に何がわかる!」

「みろぉ、この人の絶望する感情すばらしいじゃないか」

「現実の人間出やるからこそ素晴らしいんだ」

「.......翔太郎わかるか? 解らないわけないよなぁ!」

「.......お父さん」


豹変した親父は俺が小学六年生の時、ノースウォッチングゲームを始めた

親父はどんどん人を陥れ、金を稼いだ

日本の会社で、No.1とまで言われる会社にも育った

そして俺が中学を卒業した時に.......


「翔太郎、今日からお前は父さんの仕事を手伝うんだ」

「嫌だ! 俺はお前の仕事なんて」

「.......父さんに逆らうのか?」

「なら、お前は必要ない」

「お前の心は必要ない、だからお前の体だけ貸してもらうぞ」

「この帽子を被せさえすれば、お前は私の支持に従うことしか出来ない」

「なんだよ、その帽子! やめろ!」

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


そして、俺はスレンジャーとして、あのステージに立つことになった



「.......一人の男が、自己満足の為に始めたゲームで私達はこんなにも苦しんでるってこと?」

「まぁ、僕はこのゲームが好きだけどね」

「霧雨.......あんたは異常なのよ」

「心、だからこのゲームを俺の代わりに止めて欲しい」

「今日のゲーム、親父たちは俺を消すために何らかの仕掛けをかけてくるだろう」

「俺は多分負けて、ここにはもう戻れない」

「だから.......」


「.......弱気なこと言ってんじゃないわよ!」


「なんで、あんたがここから去らなきゃいけないの!?」

「もし、あんたが負けて、酷い仕打ちにあっても」

「私があんたの心を取り戻してあげるわよ!」

「私が忘れた感情をみんなといた事で取り戻せたように」

「壊れた心だって治してみせる!」

「だから、戻って来ないなんて言わないでよ」

「大切な仲間なんだから.......」


「心.......」


「翔太郎さん、心ちゃんにここまで言わせるなんて」

「負けてた奴みたいになれば? とは言えないわね」

「翔ちゃん負けないでよね、多分負けるなんてこれから勝負する人が言うもんじゃないよ」

「勝って、ここに戻ってきて、ゲームを止める作戦を考えればいいんじゃん」

「まぁ、僕はゲームを止めなくてもいいけどさ」

「翔太郎、必ず帰ってこいよ」


「.......みんな」





「レディースアンドジェントルメーン!」

「今回のゲームは通常どうりのバトルロワイヤル!」

「でもちょっぴりDangerous」

「えっ? 早く始めろだって?」

「待つことも大切なんだぜ、あっ待ってください、この年になってはしゃいだから腰が.......」

「では、ノースウォッチングゲームスタート.......」


今日のゲーム、親父の妨害を上手くかわして

俺が絶対に勝ち残ってみせる.......!

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