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第十五話「水着ロワイヤル氷編」

「俺がいなきゃ心は戦えないだろ! どうして俺がお留守番なんだ!!」

「あんた、運営からのメッセージ見てないの?」

「今回はブキコットの使用は禁止、運営が自分のパートナーの武器と同じものを用意」

「理由は、変幻自在な武器を使ったら優しいゲームになってしまうから」

「.......なるほどな」

(やっべー! 翔太郎とテレビばっか見ててそんなのに気づかなかったぜ!)


「.......こいつ、鳥かごにでも放り込もうかしら」






「レディースアンドジェントルメン」

「今宵は、レディ達が華麗に水着でバトル」

「蝶のように舞い蜂のようにさす、彼女たちの戦いをとくとご覧あれ!」

「まってましたー!」

「水着水着! 女の子!」

「三石支配人ばんざーい! ばんざーい!」

「おやおや、皆様この回が楽しみだったようですね」


「翔太郎こっちだこっち!」

「わかってるよースズメ」

「先に席に座ってるぞー」


スズメは映画館によくある感じの椅子にちょこんと乗った。


「こらー座れないでしょー? しっし!」

「ここは俺の席だ! .......ぎゃー!」

「ぎゃーとは失礼だなぁスズメ君」

「お前といると嫌な予感しかしないからだよ、霧雨絆」

「ひどいなぁ」

「ちょっと、お静かにして貰えます? これから心ちゃんの戦いが始まるんだから」

「すいません.......あっ」

「あっ」

「ごめーんスズメ! いろんな人に押されてさー.......」

「「「あー!」」」

「くぉら! スレンジャー! 僕の見せ場を消しやがって!」

「胡散臭い帽子の男! 心ちゃんに馴れ馴れしい奴!」

「ちょ! まって! 落ち着いて! 助けてスズメ!」


「おっと、女に飢えた獣たちを震え立たせる、レディ達の紹介がまだでしたね。 ではモニターをどうぞ」


「水着だなんて最悪.......」

「クールビューティなツインテール 速水薫」


「このステージは私のために作られたようなものね! 見せ所ってやつ?」

「元気一杯ビリビリガール 宮島月子」


「はぁ? なんで水着をミヨが着なきゃいけないわけ?」

「口を開くと超音波 笹島澪夜」


「水着似合わない出たくなかったのに.......

でもみんなのために頑張るね!」

「笑顔は天使いや、女神 天野千名」


「私の感が言っている.......ここの人間を凍らせるべきだと.......」

「あほの雪の女王 真北未玲」


「ふーん、所詮はガキねぇお姉さんのスタイルにはかなわないわね」

「ミッドナイトクイーン 夜桜葵」


「みんなビキニを着やがって、そんなに自分のスタイル強調したいか!」

「心読のしんちゃん 相澤心」


「以上の7名でお送りします」



「こらー! 相澤! 水着はビキニだろー!」

「ふざけんな!」

「この野郎! 俺達のロマンを返せ!」

「ちょっとちょっと! なんで心ちゃんへのブーインが鳴り止まないの!?」

「そりゃ、ビキニを着なかったからだろ」

「まったく、凡人の考えはアホすぎる」

「み、みっ、水着.......無理ぃー!!!!」

「ぎゃー! 翔太郎! 鼻血鼻血!」

「こらー! 心ちゃんのどこがダメなの!? あんなにかわいいのに!」

「あの水着を着て私の為に微笑んで欲しい.......」

「うわっ! こいつもヤバい奴じゃねぇか!」

「やれやれ、ここでまともなのは僕しかいないね」

「お前が1番ヤバい奴だっつの!」


「えー! 今回のルールは、特別ルール!」

「いつものバトルロワイヤルにちょこっとルールをトッピング!」

「気絶するか、水着を全部剥ぎ取られ、全裸になったら戦闘不能!」

「「「なっなんだってー!!!!!」」」

「さぁ楽しんで行きましょう!」

「ノースウオッチングゲームスターーーーート!」





「気持ち悪いルールね.......こりゃまともに戦わずに勝つ方法で勝つのが得策ね」

(ほぉら出てきなさーい)

(まったく! ミヨの裸をを晒しはしないんだから!)

(みんな氷ずけにすれば勝つね)

「3人が私の近くに接近中か」

「.......うん! 隠れよ!」



「ありゃー? 気配が一人消えちゃったーまぁいいや前に一人、左から一人」

「.......そこか! つららアタック!」

「危ないっての! まったく、挨拶替わりに氷柱ってやっぱりアホの女王ね」

「アホは余計、私がこうしてるのは、余計なことを考えないで人を倒すためよ.......」

「まずわぁ、一人目いっきまーす!」

「はぁ? あんたごときに負けるミヨじゃないっての!」

「ふーっ」


笹島澪夜は、息をすべて吐きものすごい勢いで、息を吸いこんだ。


『きゃははははははははははははは!!!』


そして、その息の流れを止めずに自分の最大の声量、最高の音域の声で笑い始めた。


「きゃっ! 耳が!」

「ミヨの声てめぇの頭にひーびけ!」

「.......うるさい」

「近所の迷惑考えなさい!」

「きゃっ! そんな物騒なもの振り回すなよ! おばさん!」

「.......生意気なガキね、そんな貴方にはお仕置きが必要ね」

「私のムチが貴方を痛めつけてあ・げ・る♡」

「上等よ、ミヨそういう自信満々の人を叩きのめすの大好きだから、おばさん泣かないでよね?」


「.......ありゃりゃ? 話してる場合なのかねぇー?」

「雪の女王の最大の力! 回避できるかにゃ?」

「街も人間も全部凍れ! パーフェクトフリーズ!」


未玲は、地面に向かって能力を使った。

みるみるうちに、地面が凍る!


「ばーか! そんな見え見えな攻撃回避できるんだよ!」

「お姉ぇさんのジャンプ力なめないでよねっと」

「ジャンプで避ければ、そんなのどうってことないね!」

「馬鹿なの二人だよ」

「そのまま飛んでればよかったのにね」

「「.......しまった!」」


地面にぶじに着地した二人だったが、その地面はまだ能力が働いていた!

一回避けたから大丈夫と油断していた二人は雪の女王の力を甘く見すぎていた。


「私の事舐めすぎだよ二人とも」

「私がいつ能力止めたと思ったの?」

「くそっ! どんどん体が!」

「くっ! ハンマーも使えない!」

「心配しないで、全部凍る前にすべて取っちゃうから」


こうなったら、身ぐるみを剥がそうとした時にあいつの耳元で大きな声で叫んでやる!

そうすれば気絶するはず.......一か八かやってやる!


「じゃあ、耳を痛くした君から脱がせるね!」

「.......近ずいたわね?」

『わっ!!!!!』

「ぎゃっ! 耳が壊れる!」

「もー! またやって! こりないな!」

「.......嘘でしょ何で気絶しないのよ!!」

「もー怒った! 全部凍れ!」

「あ、えっ」


弱々しい声を出して、笹島澪夜は裸のままで体をカチンコチンに凍らされた。


「さぁ、次はお姉ぇさんの番だよ」

「あれ? 何処に消えたの?」



笹島澪夜、真北未玲に氷ずけにされ脱落。

.......残り6名


「まぁいっか次は誰を凍らせちゃおっかな!」

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