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第十四話「相澤しんどい」

朝は結構好き、だって朝になるといろんな人合えるんだもん。人に会って話す事って楽しいなって思うだって、一人で喋ってるのって悲しいもん。

それに朝になるとあの子とも話せるし.......


「西野さーん手伝ってー」

「はーい、私がやっとくのであとはいいですよー」

「ホントーじゃあ、まかせるわー」

「はい、ばいばーい」

「.......仁美よ、なぜそんな事をするのです?」

「.......スバルさん? 私に何のようかしら?」

「たまたま通りかかったから話しかけただけです」

「そうなの、でもさっきからずっと付いてきてたよね?」

「バレましたか」

「うん、さっきから白鳥いる!って女子達が私の後ろの方で写真撮ってるんですもの」

「お恥ずかしい、まぁ貴方にはお願いごとがあってお話しようと思いましてね」

「貴方のお願いは私があのゲームに出ることでしょ?」

「私の答えは既に決まってるわよ、でもね.......」


「おい腐れ白鳥、仁美の前から消えなさい」


「あっ心ちゃん! おはよう!」

「おや、邪魔が来ましたね、仁美この話はまた」

「ばいばーい」

「こら! まて! 焼き鳥にしてやるわ!」

「心ちゃん、そんなかっかしないの」

「仁美! あいつに変なこと言われてない!?」

「うん、そんな危ない話はしてないよ」

「あいつから、ゲームに出てほしいとか言われてもその頼みに乗っちゃダメだからね!」

「でも、ゲームで負けても死なないし負けても罰ゲームだけなんでしょ?」

「それだったら大丈夫だよ! でも私は能力ないんだよねー」

「.......今なんてった仁美」

「.......ん? 変な事言ったかしら?」

「仁美あの白鳥と話したのは何回目?」

「2回目だよ」

「じゃあなんでゲームのこと知ってるの!?」

「そんなのゲームを見てるからに決まってるじゃない」

「ちなみに、心ちゃんが出てたやつもみたよ」

「仁美! なんであんなゲーム見てるの!?」

「最初はね、人と人が戦うのを見て暇つぶしに丁度いい面白さだなって思ったの」

「でもね、心ちゃんが戦ってからは心ちゃんを応援するためだけにみてるよ!」

「戦ってる時の目、勝利した時のやれやれって顔からのちょっとドヤってする顔あれ可愛いなぁ」

「そして、運営を避難した時の目! あの表情で私を罵ってほしいなぁ.......」

「どうしたの心ちゃん、どうしてそんな悲しい顔してるの?」


嘘でしょ.......西野仁美の言ってることに理解できない日が来るなんて。

天使の様な彼女は、本当はクレイジーな同性愛者なのか!


「心ちゃん、私の事嫌いになっちゃった?」

「でも、それでもいいよ」

「.......だって私は心ちゃんのこと大好きだから」

ちょいまて!初めて告白が女の子からってしかも、ヤンデレっぽいし!

いやでもそうね、これからの関係を悪くしないためにもいい感じの返答をしないとだめね。

私はこの子のことをちゃんと知らなかった、でも私が初めて友達だと思えた人だもの、こんなことくらいで失いたくはない。

「仁美、私はあなたの事を嫌いにはなってない わ、ただちょっと見方が変わっただけよ」

「本当! なら良かった!」

「ねぇ、心ちゃんもし私が能力をもってもあのゲームに出るの止めてくれる?」

「そうね.......絶対止めるわ」

だって、性癖はともかく性格はあのまんまで、心の声も聞こえる私が知ってる西野仁美だもの。

「ありがとう心ちゃん.......やっぱやさしいね」

「当たり前よ、じゃあ私教室行くわね」

「.......行っちゃった」

ごめんね、心ちゃん。

心ちゃんがそう思ってくれてても、私はあのゲームに出たいと思うんだ。

だってそれが私と心ちゃんが触れ合える機会になると思うから.......。



「うわっ! なんか身震いした!」

「心ちゃん風邪ひいたね、水着きるのに風邪ひいたら本気出せないよー気をつけてね」

「学校で私に絡むな霧雨」

「つれないなー」

「お前にゃわからんのか、クラスメートのキモい有名人を見たような視線が」

「あー凄いもの見てるけどでも、なんか気味が悪いって思ってるかんじのね」

「でもね、心ちゃん僕は普通の人間には興味が無いんだ、だから君以外の人間はボクにとっては、どうでもいいんだよ」

「どうして、私の周りにいる人ってどこか難を抱えてるのかしら.......」




だめだ! 欲望が抑えられない!この整ったフォルムしゃぶらずにはいられない!

牛のおっぱいアイスお近くのコンビニにて。


「だーかーら! CMがきもちわるいっての!」

「いやいや、スズメCMだけで商品を評価しちゃいけないって!」

「こんなCM視聴者から苦情くるわ!」

「.......ただいま」

「おっ、おかえりー心」

「また、テレビばっかみてたな」

「怒んないでよ、心俺だって止めたけどスズメガさぁ」

「ふざけんな翔太郎! 昼の刑事ドラマ見たいって言ったのお前だろーが!」

「はいはい、わかった。あんたら私が大変な目にあってる時にエンジョイしてるってことが良くわかったわ」

「「すいません.......」」

「それより! 心今日は水着大会だぞ!」

「.......じゃああんたはパートナーの大切な試合の前に、テレビ見て楽しんでたってわけか」

「申し訳ありません」

「でも心今回は絶対危ない試合だと思う」

「大丈夫、今日は絶対に勝つから」

「ほかの女子にあって、私には無いものがあるから絶対に勝つ!」

「おお! 心やる気だな! よーし今回も俺達が皆を切り捨てていこうぜ!」

「.......あんたは今日はお留守番よ」

「.......ルール説明プリーズ」

「あんた、やっぱりぽんこつだわ」

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