平行宇宙もので小説書きたい!その3
ロボットもの最高です!
さて今回は……科学万能世界に転生した側のお話です。
ここでも選択肢を二つ。
まずは陽から。
主人公が転生したのは、世界の理りは科学が解明した平行宇宙の一つ。
そこでは、隣の平行宇宙からの侵略を受けています。
とある恒星系の一つでは、二足歩行人型破壊兵器の開発で、
侵略者との戦いに挑む事を決定しました。
転生した彼は、その身体能力の高さから十代にして、
学校の訓練用ロボットを乗りこなし、仲間と共に
戦闘用の正規パイロットを目指して成長していきます。
そしてついにメインマシンのパイロットとなった主人公は、
敵側の設置したい世界をつなぐゲートを破壊する作戦に参加。
これを撃破した後、仲間や支援艦隊と共に、
敵の平行宇宙に突撃を敢行します。
戦力差ゆえに、次々に撃破され離脱していく仲間たち。
母艦が撤退を決定する中、主役ロボはその隠された能力を発揮して、
ただ一機、敵本星に特攻、防衛艦隊を破壊し、それを惑星に投下。
侵略者を壊滅します。
ただ、そこに並ぶ骸は、彼が学んだ異形の生命体では無く、
自分たちと肌の色が違うだけのヒューマノイドだったのです。
一惑星、人類皆殺しの現実が、まだ十代の主人公を苛みます。
同時に、朧ろげだった転生前の記憶が蘇り、彼は逃げ出す為に、
かつての自分が暮らしていた世界へと、旅立つ事を決めるのでした。
英雄と称える仲間たちを尻目に、
敵本星に残されていたゲートへと飛び込む主人公。
彼は様々な世界を渡りながら、贖罪の旅を続けます。
様々な世界で、全長50メートル前後のロボットを、
各世界の最新技術で改良しながら、
我知らず、最強のロボットへと進化を遂げて。
時に、気付かぬうちに、
平行宇宙の色々な所で人助けなどしつつ、
元いた世界なら、自分は許されると信じて。
う~ん。思ったほど陽じゃないような気が……
では陰の展開は?
世界観は全く同じ。
侵略を受ける平行宇宙の一つで二足歩行人型破壊兵器を
開発する惑星上でのお話です。
ただ、こちらは……そのサイズが異常に巨大でした。
全長2kmを超える威容、単体で自力で、
平行宇宙を渡れる技術を搭載した化物マシン。
しかもパイロット無し。
このマシンの制御系を開発している人物が、
この世界に転生した主人公。
しかし彼には、この世界でも悲劇が待ち構えていました。
元々、敵並行世界の本星に特攻し、動力炉を暴走させて自爆。
敵を殲滅する事だけを目的に作られたロボットに、
パイロットは乗せられません。
ですが、敵地までプログラムだけで、たどり着く事もできない。
彼とその仲間たちが考え出した制御方法は、
人間の脳をコンピュータの一部として使う事でした。
こんな非人道的な方法を、政府も軍部も、あっさり承認します。
巨大爆弾ロボに必要な制御系の元、人間の脳は全部で五つ。
それは開発者らの物を、つまり自前で、まかなえ。となったのです。
主人公は気が付けば、
すでにロボのメインコンピュータに接続されていました。
脳だけになって。
かつて自分を裏切り殺した親友への恨みを心の底に隠して、
この世界で、ひたすら栄達を望んで技術者となった彼は、
自分自身のモラルハザード(倫理の欠如。ですね)の為に
悲惨な人生を選択する事になりました。
そして、悲劇は留まりません。
敵平行宇宙からの侵略大艦隊が、先に攻め込んできたのです。
完成したばかりで、試運転らしき事もせず、
巨大爆弾ロボは発進させられます。
平行宇宙を転生してきた影響か、ほかの四つの脳が意識を失ったのに、
主人公は自我を保ったまま、マシンを制御していきます。
彼はメインコンピュータとして、
政府が巨大爆弾として、このロボットを開発したの対し、
密かに軍部が戦闘用メカとして、
開発した新しい武器の数々を積み込んでいた事に気付きます。
搭載された新兵器を使用して、敵大艦隊を壊滅した後、
脳だけになった主人公は最終兵器(自爆用では有りません)を起動し、
彼が転生した母星を消滅させると、
巨大二足歩行人型破壊兵器ごと、かつて自分が居た転生前の世界を目指します。
数多の世界を破壊しながら。自分を不幸にしたもの全てに、
誰よりも、最初にそれを行った、かつての親友に、
復讐を誓って。
あ、やっぱり陰の選択は救いが無い(笑)
さて、貴方は、どちらの展開がお好みですか?
陽?それとも、陰?
次回は主人公が帰り着く元いた世界で待つ、敵役とヒロインのお話を。
友人からサブタイトルが悪い。と指摘され、変更しました。
中身は変わってないです。以前に読んでくださった方。
紛らわしくて申し訳ありません。
ただ、もう一度、読んでもらえたら嬉しいです。