多元宇宙論解説その2
難しい話を、自分が判る範囲で、親しみやすく。
多元宇宙論の解説、始めます。
どうぞお付き合いくださいませ。
また時間が経ってしまいました。年も変わって2018年。本日は1月4日。
少々遅いですが、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
さて、前回から始まりました。多元宇宙論解説。書いてある本によって微妙に違う。よくある話ですが……できるだけ破綻しないように、整理しつつ展開を。
前回お話いたしました、宇宙の急膨張「インフレーション」。これが終わり灼熱のビッグバン宇宙が誕生し、冷えていくにつれ星々が銀河が生まれ、その中の天の川銀河と我々が呼ぶ、この銀河系で我々、人類が生まれました。
この宇宙ではインフレーションは終わっていますが、我々の宇宙の外で無限にインフレーションは続いていて(永久インフレーション)、そこではまた別な宇宙が次々に生まれているのだとか。それが多元宇宙論でした。
このような宇宙が無数に存在するという考え方は、ある問題に理論的な説明ができるようになるそうです。
それが前回の予告、「ちょうど良い宇宙・生命がいる宇宙」です。
宇宙空間の膨張に影響を与える「真空エネルギー」と言う空間そのものが持つエネルギーの密度がゼロに近い、小さな値でなければ星々や銀河、銀河団などの我々の宇宙で見られる構造はできない、生命が生まれ無い。らしくて……
ちょうど良い宇宙とは、様々な値の「真空エネルギー」を持つ宇宙が生まれた中で、偶然(?!)にも小さな値の宇宙が生まれ、そこに我々が人類として誕生した。と言う考え方、なのだそうです。
逆を言えば、「真空エネルギー」が、ちょうど良い値で無いと人類(知的生命体)は誕生しない。人類が観測する「真空エネルギー」の値は必ず、ちょうど良い値になる。のだそうです。
ちなみに「真空エネルギー」の値がプラスに大きい場合だと、空間が急激に膨張しすぎて宇宙はスカスカになり星々や銀河は生まれない。逆に値がマイナスに大きいと空間が収縮して宇宙そのものが潰れてしまう。らしいです。
生命がいる宇宙は、正に偶然の産物。しかし、まるで次々に沸き起こる泡の様なマルチヴァース(複数の宇宙)は、一つ一つが別々の宇宙で有り、大きな泡の中に有る小さな泡の一つに過ぎない。とも考えられているようで……
異なる宇宙では異なる性質・物理法則を持つ。と考えられており、別の宇宙(別の銀河宇宙では無く、別の多元宇宙)では我々と同じような恒星や銀河が有るとは限らないそうです。
「ちょうど良い宇宙・生命がいる宇宙」
現在の多元宇宙論について、少しでも御理解いただけましたでしょうか?
次回は「隣の宇宙が、ぶつかってくる?」です。ではまた。
PS.
最近、このエッセイの方にアクセスが集中しているようなので、ここでCM!
このエッセイにて解説中の「多元宇宙」を舞台にしたスラップスティックSFローファンタジー
『 サンたくっ! ~異世界なんて隣町? 俺って、この複雑怪奇な多元宇宙で、3人目?~ 』
を、連載中、こちらの方もお読みいただければ幸いです。
https://syosetu.com/usernoveldatamanage/top/ncode/1149822/noveldataid/9362635/
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