ハイ&ロー その2
冬山みかん先生、今も読み専なのでしょうか?既に「なろう」を去ってしまわれた?
また、何かお書き頂きたいと願うこの頃です……
さてさて、ハイファンタジーとローファンタジー、続きでございます。
前回、この二つの区別にオリジナリティーを基準とする考え方が有る。
と書きました。が、これは大変有名なお話のようです。
(実は最近まで知りませんでした……)
詳しくはウィキペディアで。と書いてしまうと後が続きませんので、
ちょとカイツマンデ。
前回にも書きましたが、かの偉大なトールキンが、ルイスさんの書いた
ファンタジー小説を批判なさった事、が全ての始まりだそうです。
ルイスさんこと、C・S・ルイス著「ナルニア国物語」。映画化もされた
紛れもないファンタジー小説だと思うのですが、
(実は私、小説は読んでおりませんでした)
ここにサンタクロースを登場させた事に、偉大なるトールキンは
お怒りになり、批判なさったらしいです。
その結果、「ナルニア国物語」はファンタジーではないと言う事に
なりかねない状況になったとの事。
上位者が難癖をつけているようで、(ふたりは知り合いだったはずなのに)
なんとも大人げない感じがするのですが……
それを回避する為の手段が、ハイ&ローの区別、という話です。
しかしながら、オリジナリティーが問題だと言うのなら、
「ナルニア国物語」のアスラン王が、喋るライオンという時点で
オリジナリティーが無い。と言ってしまえそうな気がします。
喋るライオンなんて他にも出てきますよね、色々。
(あ、これは私が日本人だからでしょうか?手塚作品の影響ですね)
また、「指輪物語」を原書、つまり英語版で読んだ事は無いのですが、
果たして、そこに描かれる武器はSWORDやAXE、BOWと
綴られてはいないでしょうか?
ハイファンタジーの基準がオリジナリティーを求める。と言うのなら、
独自の歴史を歩み、培われた文明によって、育まれた文化の賜物である
武器は、固有の名称を持っているはずです。
オリジナリティーを問題に、あるいは基準とするのならば、
現実世界の英語圏で使われる剣や斧、弓などの単語では
記すべきでは無いと思います。
アメリカのTVシリーズ「スタートレック」に出てくる異星人クリンゴンの
愛用する偃月刀(?)はバトラフと言う固有名称を持っています。
オリジナリティーが基準なら、せめてこのくらいはして頂きたい。
もっとも、偉大なトールキンが御自身の著作と「ナルニア国物語」を
区別する為に、ハイ&ローの基準を作ったなどと到底、考えられませんし、
「ナルニア国物語」のファンが完全否定を回避する為に考えた苦肉の策、
であるように思われます。
なんにせよ、この基準、私は嫌いです。
オリジナリティーなんて、どれほど有るものでしょうか?
どこか似通ってる?そりゃ、好きな作品の影響を受けてますよ。
そう答えてしまう私が居ます。
もちろん、オリジナリティーを懸命に模索しつつも、です。
(最近のラノベ業界は、もう少しだけでもオリジナリティーを
追っかけた方がイイかも知れませんが)
なので、ハイは異世界。ローは現実世界。基準は場所。
この考え方を私は支持します。
(なろう運営も同じ考え方だと思いますが……表記変更有りませんかね?)
これは奇しくも、私の尊敬する冬山みかん先生と同じ考え方のようです。
(昨日、見に行って感想一覧で気付きました。)
今後、私は常にハイ&ローの基準を場所で決めて行きます。
少数派かもしれませんが。
さて、次回のお題。
ウィキペディアを調べていて、ハイファンタジーがヒロイックファンタジーの
対義語である。と言う記述を見つけました。
これは初めて見た話。
そしてファンタジーが剣と魔法、なら魔法が出てこない異世界の、
あるいは架空世界の歴史物語のジャンルは?と思っていたので、
これについて書き綴りたいと思います。
ではまた。
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