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世界的作家の平行宇宙

天野喜孝先生のイラスト(挿し絵)が全ての始まりでした……(笑)

エタる。

嫌な言葉です。響き悪いし、意味も嫌いです。

この言葉の元となったのがエタナール。永遠、という意味。

今回は永遠という言葉がシーリズに入っている世界的作家のお話です。


「エタナールチャンピオン」というシリーズをご存知でしょうか?

多元宇宙(こっちの方が平行宇宙より複雑でイイ響きです)に、

あまた存在する永遠の戦士たちを描くファンタジー。


世界的作家、マイケル・J・ムアコックの小説。知っている方からすれば

今更、何を?のお話ではありますが。


ムアコック大先生が、ある小説を描いた時に、自分がこれまで描いてきた物語の

主人公達その全てが、皆「エターナル・チャンピオン」と呼ばれる存在の化身で

あるという設定を付与され、全て物語が一つに繋がるという展開になりました。


各主人公(あるいは登場人物)は己の人生しか記憶していない。

しかし大元となった小説の主人公、戦士エレコーゼのみ全ての人格を

(完全にでは無いのですが)記憶しているとして、エレコーゼを

全作品の中心人物と定めました。


そこから多元宇宙を交錯する、複雑なハイファンタジーが繰り広げられます。


特に、裏切られし戦士「エレコーゼ」・アルビノ(白子)の皇帝である

「メルニボネのエルリック」・紅衣の(あるいは銀の腕の)公子「コルム」・

黒い宝石のケルン公「ドリアン・ホークムーン」の4人は物語の終焉に際し

一堂に介する者として、特別な存在となっていたりします。


彼らの存在は一つであり、多元世界においては個人としての形を持つ。

多少違うが、砕いて言えばパラレルワールドにおいて特定の人物が同一で

ないことと同じ。

と、Wikiられていたりする人達です。


このシリーズの魅力は、勧善懲悪では無い事かも知れません。

法・混沌・天秤 の3勢力の神々のいずれかの「しもべ」として活躍する人物として

描かれる為、必ずしも正義の味方などでは無く、自身が悲劇に見舞われる事も。


主人公が違えば、物語の背景、展開も違う。全くの異世界調であったり、

神話調であったり、機械が登場する未来世界調であったりもします。

まさに多元宇宙。


これほど複雑な展開を見せる小説は、特にハイファンタジーとしては

他に類を見ないのでは無いかと思われます。

何せ全く別のシリーズの登場人物が、ホイホイ別の小説に登場しますから。

全部読んでないと、この人……誰?って事になりかねません。


その面白さを御理解頂くには……できるならば、お読み頂くのが一番かと。


私が考える平行宇宙パラレルワールドの展開を既に小説化している、

私にとっての教本のようなハイファンタジー作品群でも有ります。


さて、ハイファンタジーと言う単語が出てきましたので、

次回のお題はハイファンタジーとローファンタジーについて、です。


ファンタジー界の禁忌に、ついに私は踏み込んでしまうのでしょうか?

ではまた。

いつもお読み頂きありがとうございます。

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