出会い
めちゃくちゃです!
ホクトや自分の装備や魔法を知ってから二ヶ月がたっていた。
俺はと言うと、魔法の練習と体力作り、剣の素振りをして過ごしてきた。この2ヶ月でわかった事は魔法を起こす時の魔力操作についてだ。
魔獣術を使った時は魔力を無理やり集めていた状態で作っていて、さらには無駄な魔力を散らしていたために気絶してしまったということ。
魔法は緻密な魔力操作とイメージが重要だということだ。今では練習の成果がでてほとんど無駄な魔力を出さずに、魔法を使うことが出来る。
さらに、空気中にある魔力や発動されている魔法の魔力を散らせることまでできるようになった。
ホクトは別荘の庭で軽く手合わせしてもらっていた。ここでわかった事はSランクは伊達ではないということだ。
「ホクト、今日はここを出るぞ!」
「ワォン!」
そうなのだ今日は別荘を出るのだ。ちなみに別荘の周りには結界が貼られていたため森の魔物は入ってこなかった。つまり今日は結界の外に出るのだ。
この別荘がある森は龍種が住んでいると言われている、SSランクの場所らしい。
「覚悟はいいな、ホクト?」
「ワォン!」
ホクトの返事を聞いてホクトの背にまたがった。
「行くぞ!」
ホクトと俺は結界を抜けて走り出す!
結果から言おう。ホクトは早く、強かった!途中くまの魔物【レッドベアー】に遭遇した。ちなみにAランクだった。
しかしホクトの一撃で絶命したのだ。
ホクトさんマジぱないわぁ~
死体は【収納の腕輪】に入れておいた
そして今、森を離れて来て近くの村に来ている。ここで考えよう。怪しまれるのではないだろうか、俺達。Sランクの魔物を連れている17歳。
うおー!超怪しいじゃん俺ー!
落ち着こう。
設定を考えた。俺は孤児だったが師匠に拾われて育てられていた。山の中で。ホクトは小さい頃から一緒に過ごしていたことにした。聞かれたらこう答えよう。
少しすると壁が見える所まで来た。
「でかい壁だなぁ」
この町はレイダスというらしい。
「門に行くかぁー、ホクトは怖がられるかもしれないから、少し離れててくれ」
「ワォン」
門に行くと1人の兵がいた。
「すいません、街に入りたいんですが?」
兵に話しかけると
「やぁ、見ない顔だね。この町は初めてかな?」
「はい」
見た目は少し厳ついが、優しい言葉だ。
「身分証はある?なかったら銀貨3枚だよ」
この世界の金はこうである
光金貨 白金貨10枚 10000000
白金貨 大金貨10枚 1000000
大金貨 金貨10枚 100000
金貨 銀貨10枚 10000
大銀貨 銀貨10枚 1000
銀貨 銅貨10枚 100
銅貨 10円ぐらい
である。
あっ俺金ないな。
「すみません、お金は無いんですが鉱石があるんですがそれで払えませんか?」
とても不安そうに聞くと、
「僕が街で換金して、換金したそのお金で払えますよ。それでいいですか?」良かった。町にも入れないのかと冷や汗を書いた。
「あの俺には魔物の相棒がいるんですが一緒に入ってもいいんでしょうか?」
「大丈夫ですよ。しかし従魔の首輪をつけてもらいますが」
「わかりました。フィウーフィッ!」
口笛を吹いてホクトを呼ぶ。
「ワオーン!」
遠くからホクトの声が聞こえると、すごい速さで俺の隣に来た。
「ま、まさかフェンリルかい!?」
「はい、俺の相棒のホクトです!」
「襲ってこないよね?」
恐る恐る兵が聞いてくる
「害を加えなきゃ大丈夫ですよ。な、ホクト」
俺が声をかけるとホクトは兵に頭をスリスリした。
「人懐っこいんだね。可愛いじゃないか」
「良かったな、ホクト!そうだ従魔の首輪もらってもいいですか?」
「良いよ、はいどうぞ」
兵からもらった首輪をホクトにつけた。
「これで入っていいんですよね?」
「ああ、もちろんさ!僕の名前はシリウスだ。この町で警備隊のリーダーをしている」
「俺はリュウト、よろしく頼むね」
挨拶をお互いにし終わって、町に入っていった。
大人に対しての言葉遣い面倒いなぁー
シリウスには【収納の腕輪】、面倒いなアイテムボックスでいいか。から出した鉱石を売ってもらった。結果は、
大金貨58枚 大銀貨89枚 銅貨750枚という結果になった。その金から町に入る時の金を払い終わったあとは、シリウスに聞いたホクトも泊まれる、妖精の雫という宿に向かっていた。
「いやぁ、人が多いなぁ、ホクト」
「グル」
今はホクトと並んで歩いているのだか、あちこちにホクトを警戒または怖がってる人たちがいる。
シリウスに聞いた道を歩いていると、人混みを見つけた。
私はミュウ・アレスタ。銀狼族の12歳だ。今はわけあって里を離れて1人でいる。まだ何をどうしたらいいかわからなかったけど取りあえず冒険者になろうと思って、ギルドに行こうとしていた。ギルドに向かう途中に小さい男の子が大人の男達にぶつかって怒られていた。怒るだけだったら、良かった。しかし男達は男の子を殴ろうとしていたため止めに入ったが、男達は、
「じゃあ、そいつの代わりに嬢ちゃんに来てもらおうか~?ほら来いよ!」
と言って、私の腕をつかんで無理やり連れていこうとした時、
「邪魔だからどいてくれる?」
と場違いなくらいに軽く話しかけて来た男がいた。
人混みが邪魔だったから声をかけると、男達が一斉にこっちを向いた。
「なんだ~?ガキじゃねぇーか!ハハッ!」
イラっ!よく見たら男の子と女の子が囲まれているんだが。
「小さい子囲ってるやつより大人だと思うけど?」
ホクトには端で丸まってもらっている。
挑発すると近くにいたチンピラAが騒ぎながら殴りかかってきた。
「ガキが調子のルンじゃねぇーよ!」
が、龍人に通じるほど早くない。
「ほっ!そーれ!」
拳を避けて腕を掴み後え投げ飛ばす。すると今度は周りにいたチンピラB,C,D,Eが同時に殴りかかってきたが、一瞬で1発づつ腹に拳を入れた。すると4人まとめて気絶した。
全員倒したと思ったら奥からなんかがたいのいいおっさんが出てきた。
「こいつらやったのてめぇか?おい?」
「そうだが?何か?」
答えてやると、
「こいつらぁな、俺の下の奴らなんだよ。やり返されても文句いえねぇよなぁ?ガキ」
「そ〜だな」
そう返しながらも俺はそいつを無視って行こうとすると、横から、詠唱が…
『炎よ敵をやけファイヤーボール』
おっさんが魔術を使うが、
「散れ」
と言ってファイヤーボールに向かって腕を払う。
「な、何ィィ?!」
おっさんは驚いていた。そうだろ。なぜなら自分の魔術が消されたのだから。
「なにをしっグホォ」
なんかいう前に気絶させた。
声をかけてきた男の人は瞬く間に全員を倒してしまった。彼の戦いに見入ってしまっていた。なんであんなに強いのだろうと。すると、
「大丈夫か?」
と彼が聞いてきた。
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