何事にも食事は大事
コルバスの好意で俺は村で2番目の位をもらった。その称号として棍棒(中)をもらうこともできた。だから大抵のことはなんでもできるようになっているらしい。他のゴブリン達も異論はなさそうだ。むしろ興味津々で俺の話を聞いてくれてる。とりあえずゴブリン村でやりたいことをとりあえずまとめ上げてみることにした。
・食事の改良
・村の建築物の立て直し
・畑づくり
・簡易的な防衛設備。(あくまで侵攻には使わない。)
・人間の国探し&交流
・村の地図作り
こんなもんか。まず食事は最優先だな。まず村の給仕係を全員集めた。
「俺はここの食事のレベルを上げようと思ってる。良い食事は何をするにも重要だ。まず材料をどこから集めてるのか教えて欲しい。」
「材料ならそこらの森からその日取れたものを使って調理しています。」
「そうか。じゃあ材料集めに俺も手伝わせてくれ。」
「いえ、もうすぐ日が暮れます。そろそろ先に向かわせた採集隊が帰ってくる頃でしょう。今日は異世界の調理方法を教えてもらいたいです。」
「よしわかった。俺も前の世界で特別料理がうまいわけではなかったが自炊はしてたからな。助けになれると思うよ。」
そうして会話してるとさっきのゴブリンが言っていた採集隊が帰ってきたので、早速つくり方を教えることにした。
元の世界の食べ物とは種類は違えど大元は同じなようなので試しに調味料を作ってみた。彼らはすごい驚いているようだ。多分調味料の概念がなかったのだろう。そのあと俺はその調味料を使って野菜炒めを作った。みんな喜んで食べてくれている。これは正解だったな。
その後食事係に元の世界の料理を教え込んだ。これによって一人のゴブリンのスキルが解放された。彼女の名前はレナ。習得したスキルは「料理人」だそうだ。確かにゴブリンの中で群を抜いて料理の物覚えが早かった。今後の食事に期待しよう。
これでひとまず俺のミッションの1つ、「食事の改良」は大成功に終わった。そして俺は無事にこの世界での1日目を終了することができたのだ。
・ショウ Lv.1 HP10
スピード 1 パワー1 MP0/1
スキル 「発明家」 装備 棍棒(中)
→セーブ