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暁の色筆 (後編)

16:00 色宮邸 彩華の部屋 扉前


相変わらずこの場所は広い

部屋の前に着くまで迷路みたいだ。

初めてきた人は間違えなく朝を迎えるレベルだ、俺は部屋の扉にコンコンと音を鳴らした

『彩華居るか?篤廼だが...』

『何の用?』

『プリントと忘れ物を届けに来た』

『そう....』

俺は鞄からプリントと筆を出して

『ここに置いておくぞ』と置こうとした瞬間...ドアの開く音がした。

『昨日はごめん、篤廼私どうかしていた』

彩華は頭を下げた、俺も頭を下げながら

『俺こそごめん!昨日は言い過ぎた!それに泣かせて俺って...最低だよな...あれ...何で泣いてんだ...くっそ...恥ずかしい....』

止まれ...止まれよ!くそ...何泣いてんだよ!

俺は自分の涙を見られたくなくて去ろうとしたら後ろから温もりを感じた。

『泣いてもいいんだよ....悪い事じゃ無いわ』

後ろから囁くような声....まるで悪魔だな...

『うるさい....俺は....俺は...』と小声で呟く

ただ彼女の手は震えていた、どうして震えているのか俺には分からなかった。

『正直一番泣きたいのは私なの....明後日...留学するの....』

『えっ.....』

『だけど私は貴方に伝えたい事がある』

『待って欲しい....俺も伝えたい事がある』

今日こそ私は篤廼に想いを伝えるんだ!

あの日の事が有っても私は伝える!

『『結婚を前提として僕と付き合って下さい!』』

『『え...』』

ちょっ....嘘だろ....

彩華もまさか同じ事を言うなんて....これは予想外の出来事だ。

きっとあいつも今驚きが隠せないはずだ....

だがこれだけは絶対確認したい、

『正、一つ条件入れていい?』

正直これは受け入れてくれるかは分からない

『うん、だけど私からも一つ』

お前もかよ...だけど受けるつもりだ

俺らの条件は分かっている事だ。

『俺の目となってくれ』

俺の視力は眼鏡が無いと見れないぐらい

ヤバいのだだから俺には目となる人が必要だ

『良いわよ、じゃあ貴方は私の筆になって貰うわ』

『分かった....』



....3年後


16:45 ブリュンヒルデの庭



ここは俺の家の中にある庭だ

真ん中に噴水があり周りに花が咲いている。

『今日もいい天気だ』

俺は大学に受かって無事に卒業してから芸術家の評論家の職に就いた、

『篤廼、まだ居たの?』

『....彩華か』

彩華はあの後海外から留学してから美術家の職に就いた後に最初の絵を描いてから殺到し、今ではかなり有名だ、そして俺らは結婚した。

『今日もいい天気ね、この子も喜んでる』

彩華は腹をさすりながら撫でた

『喜んでるね、名前何だけど君から何かある?』

『私は無いわ。篤廼、貴方の聞きたい』

彩華は笑顔でニコッとしながら、こっちに向いた、期待に応えるとしょう。

『そうだな、この子の名前は.....』



END




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