眠い
春となれば、自然にまぶたが落っこちてくる。
言うなれば、眠いということだ。
いくら耐えようが、耐えきれない。
ゆっくりと眠気を襲ってくる。
鉛筆を持つ手も自然に力が抜けて行く。
体もゆっくりと暖かくなってくる。
ああ、もうすぐ寝るんだなと意識をする。
そのころになると、もう引き返すことはできない。
ゆっくりとゆっくりと、夢の世界へと落ちていくだけだ。
階段を降りるように、体も机に沈んでいく。
授業中だろうが、止まることはできない。
そして気づくと授業が終わったところなわけだ。